中級文法コラム4.接続詞(添加)

中級文法コラム4.接続詞(添加)

 

「中級の文法は難しいです。そのうえ、接続詞も増えてきます。しかも、意味が似ていてわかりにくいです。」こんなことを学習者に言われたことはありませんか。

 

中級になると、話すことや書くことが短文から複文、段落へと変化してきます。初級表現だけでも十分に言いたいことは伝わりますが、接続詞を使うともっと豊かな表現ができるようになります。

 

接続詞とは、「前の語句・文」と「後ろの語句・文」の論理関係を示す言葉です。

私たちが当たり前のように使っている接続詞、似ているのに微妙にニュアンスが違っていたりして、、、それをどう学生に伝えたらいいのか・・・

今日は、そんな接続詞をちょっとだけ整理してみたいと思います。

 

また/さらに/そのうえ/しかも/それも

 

これらの接続詞は、どれも「意見を追加して言いたいとき(添加)」に使う接続詞です。

では、それぞれにどんな違いがあるのでしょうか?

また

・最近はストリーミングサービスで音楽を聴く人が増えた。また、映画を見たりすることもできる。

・この企業は環境問題に取り組んでいる。また、社会貢献にも力を入れている。

・冬はウインタースポーツを楽しむ人がいる。また、冬は暖かい部屋で読書をしたり音楽を聴いたりすることを好む人もいる。

*トピックについて、同程度のことを追加して話す。反対に、全く違うことを追加して話すというときに使われるようですね。

 

さらに

・週末は雨が降るそうです。さらに、風も強く吹くそうです。

・今週はレポートの発表、クラスの課題、さらに、テストがあって忙しい。

・私の誕生日に家族や友人が集まってくれた、さらにアメリカに住んでいるいとこもビデオメッセージを送ってくれた。

*前件で述べたことに関係することを追加して話すときに使うようですね。

 

そのうえ

・週末は雨が降るそうです。さらに風も強く吹くそうです。そのうえ気温も急激に下がるということです。

・SNSに何気なく書いたことが炎上してしまった。そのうえ、友人や家族とも縁を切られてしまった…

・去年、スーパーの福引でテレビが当たった。そのうえ、年末の宝くじで1000万円当たった。

*前件だけでもそれなりの程度のことですが、後件にはそれよりももっと程度が高いことが続くというときに使うといった感じでしょうか。

 

しかも

・イヤリングを落としてしまった。しかもそれは、亡くなったおばあちゃんが成人のお祝いに買ってくれたものだ。

・不景気で、出張の経費も削られている。飛行機ではなく新幹線で行けということだ。しかも、グリーン車じゃなく自由席で行けと…

・彼は学年で1番の成績をとった。しかも全教科満点で。

*前件の内容を補足する形で、程度を強調しているみたいですね。

 

それも

・雪が降っている。それも一晩中。

・部長に怒られた。それも、私にはまったく関係ないことで…

・夫は私が作った料理をごみ箱に捨てた。それも無言で。

*前件について、程度を補足したり、詳しく説明したり、ということでしょうか? しかも程の強調はなさそうですね。

 

まとめ

また…トピックに関連することを追加。

さらに…前件の内容に追加。

そのうえ…前件よりも程度の高いことを追加。

しかも…前件の内容を補足して強調。

それも…前件の内容の程度や説明の補足。

 

なるほど、全部なんとなく前件に何か追加するものだと思ってましたが、比べてみると違いが結構あるもんですね。

文型でも、表現でも、似ていて違いがわからん!というときはやっぱり比較するのがいちばんですね。

<参考:新完全マスター 文法 日本語能力試験N3 P140>

 

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