自分らしく働く【フルタイム対面レッスン教師×兼業オンラインレッスン教師】インタビュー後編

自分らしく働く【フルタイム対面レッスン教師×兼業オンラインレッスン教師】インタビュー:後編

本日はコトハジメ編集部メンバーのお二人の対談記事の後編です。前編をご覧になっていない方はぜひこちらをご覧ください。

大変だと思うことは?

Tozawa(以下T):大変なのは、やはり授業準備ですね。今は、日本語ゼロスタートレベルからビジネスレベルまで担当しています。特に上級クラスを教えるとなると、日本語ネイティブでも使い分けが難しい微妙なニュアンスの表現をどう説明するか…その分析にすごく時間がかかります。

より深い日本語の知識とそれを教授できる力が必要なので、レッスン準備にいくら時間があっても足りません。コツを掴むまで時間がかかる…というか、いつ極められるんだろう?と思いますね。

 Matsubara(以下M):「ここまでやったら準備終り」というものはないので、どこかで区切りを付けないと本当にエンドレスですね。

T:あと、やりがいとの裏返しになりますが、学習者の学習法や価値観の違いに戸惑うことがあります。cotoの学習者は本当に様々なバックグラウンドをもっているので、学習スタイルにも大きく違います。

「この勉強法は私の国ではやらない」「この練習をやりたくない」と、ハッキリ学習者から言われることもありますし…。

勉強の仕方は学習者が決めるものという考え方もあるし、やりたくないことを無理やりやらせるのは違うと思いますが、学習者が立てたゴールに導くためにどんな練習を行うのが良いのか…、学習者も納得できるやり方は何なのか…なかなか難しいところです。

M:1on1のレッスンならまだしも、異なる学習スタイルや価値観を持つ学習者がいるグループレッスンでは悩ましいですね。彼らの自主性を重んじることと、レッスンを効率的に進めることのバランスが求められそうです。

 

レッスンでの工夫は?:「強みを生かす」

T:レッスンでは「笑顔を絶やさない」「講師が話しすぎない」「教えすぎない」を意識しています。基本的なことだと思いますが、学習者が話しやすい雰囲気を作ることも大切ですよね。

特に最初のレッスンは学習者は緊張していることが多いので、安心して話せる雰囲気を作るために、まずは自分から自己開示しています。「私コレ好きなんですけど、みなさんはどうですか?」「私はココによく行くんですけど、〇〇さんは?」と、自分の好きなことやよくすることなどを話して、自分の人間臭い部分を知ってもらうようにしています。

私はお酒を飲むのが好きなんですが、そんな話をすると「陽気な先生なのかな?」と学生さんが心を開いて会話に乗ってきてくれることがあります。

M:Cotoの学習者は大人ですからね。相手もお酒が好きだと、シンパシーを感じてくれたりしますよね。

私も自己開示は大切かなと思います。私のデスクの横の棚には英語や中国語のボロボロになった単語帳があるんですが、会話のきっかけに学生さんに見せることがあるんです。「私もこんなに勉強しているのに、勉強した次の日には単語全部忘れてるのよ!どういうこと~!?」と(笑)。自分の頑張っていることや情けないところを割とオープンに話しています。

T:あと、自分の強みを知って生かすのも大切ですよね。自分より知識がある先生、経験がある先生はたくさんいらっしゃいますが、「話しやすいクラスの雰囲気作り」については自分の得意分野かなと思います。

M:そうですね。弱点を強化するのも大事だと思いますが、教師一人ひとり素晴らしい強みがあると思うんです。働き方もその一つで、専業なら専業の、兼業なら兼業の、そして対面・オンラインならではの強みがあります。

私の場合、他の仕事で得た経験や情報を学生に共有できるという強みがあると思います。「〇〇業界でこんな話を聞いた」「取引先を訪問したらこんなことがあった」とか。あっ、もちろん機密情報は漏らしませんが(笑)

 

今後どうする?:「我慢しない働き方」

T:日本語教師になったときに最初に立てた目標は、「何でも教えられる教師になること」でした。現在ゼロ初級から上級クラスまで教えていますので、この目標にはだいぶ近づいてきたと感じます。

今後は、企業出張レッスンも担当したいなと思っています。ニーズ把握からゴールの設定、教材選びなど、一連のカリキュラムを作って提案できるようになりたいです。

M:その会社の日本語プログラムを一から作るコーディネーターという感じでしょうか。大変そうですが、やりがいがありそうですね。

T:あとはプライベートを充実させたいです。日本語教師になって5年。時に2社かけもちながらひたすら仕事をしてきました。周りからは「生き急いでる」と言われるくらいに仕事のみの5年間でした(笑)

今、coto1本に絞りましたので、仕事をする日が固定しました。平日は仕事・土日はお休みとオン・オフの切り替えがしやすい状態となりました。やっと生活リズムが作れるようになったので、これからは友人と予定を合わせいろいろなところに旅行にも行きたいです。

仕事だから、日本語教師だから、と何かを諦めたり我慢したりする生き方はもう卒業し、プライベートも我慢しない生き方をしたいです。

M:cotoのミッションも「Enjoy Learning, Enjoy Life」ですものね。

私は仕事を絞ることはあまり考えていません。やはりコロナ禍でメイン収入が落ちた記憶が恐怖体験としてこびりついていますので、複数の収入の柱を持ち続けていた方が安心できます。これからも自分のやりたいことを中心に仕事の幅を広げていきたいです。オンとオフの切り替えに関しても、私はむしろ曖昧な方が安心するタイプです。

目指すのは、休みなく1年365日中365日、半日だけ働く生活を、人生最後の日まで続ける!です(笑)

会社員時代の私が聞いたら、なんて変態でわがままな働き方だ!と怒られそうですが、実際自分の理想の働き方にだいぶ近くなってきました。我慢しない働き方…私も目指していきたいです。

編集後記:Be Yourself, Anywhere

Tozawaさんはフルタイム対面レッスン講師でMatsubaraさんは兼業のオンラインレッスン講師、働き方も日本語教師経験も背景も強みもまったく異なる二人、どちらも前向きでキラキラしていて素敵だと思います。今や日本語教師にはいろんなキャリアパスがあって、いろんな活躍の仕方があります。お二人のチャレンジを心から応援したいですね。

2人の対談記事を読んでいて、大昔養成講座かなにかでだれかが言っていた「日本語教師はどんな経験・バックグランドを持っていても、いつはじめても、何歳になっても走るトラックがある」という言葉を思い出しました。それって最高じゃん!と思って、日本語教師になって走り続けて20年が経ちました。でも、本気でやり続けないと居心地の良い場所とか自分らしさとか自由って手にいれることができないんですよね。まあ、人によってペースやゴールは違いますが・・・。

CotoのMissionは “Be Yourself, Anywhere”です。私も大好きな言葉です。日本語教師の皆さん、学習者の皆さんがどこにいても自分らしくいられるようにお手伝いができればいいなと思う今日この頃です。今の私はそういうフェーズです。笑

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