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日本について外国人に聞かれたら? ー日本人・日本社会についてー
『日本について外国人に聞かれたら?』の最終回の今回は、日本の社会で見られるあれこれについて書いてみます。
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治安がいい
「世間様」という言葉にもあるように、日本では宗教や神様よりも世間(社会)へのリスペクトや恐れがモラルを支えているところがあります。
学校でも家庭でも、「人に迷惑をかけてはいけない」というのは基本中の基本ルールとして教えられています。このことが人々が安心して暮らせる治安のよさのベースを作る一つであると言えるでしょう。
世間体を気にする
「周り(他人)の視線を気にする」、「自分が外からどのように見えるかを気にする」ことは日本人にとって当たり前のことです。自らを常に客観視しようとするところは、良い方にとらえると自らを常に冷静に診ているから謙虚な気持ちでいられると言えます。しかし、時に自分軸を持ちにくくさせるとも言えるでしょう。世間の人がするように自分もしないと恥をかくという考え方が強く根付いているように思います。
真面目でコツコツ
真面目でコツコツというのは、日本の学校において一番評価される姿勢であり、日本人に当たり前に備わっている力ではないでしょうか。同じことを日々丁寧に繰り返して行うことに対しても耐性がある人が多いと思います。海外の方から見ると驚くべきことであっても、これに関しては日本人の間では当然というレベルであり、期待がとても高いです。
プロセス重視
茶道、書道、華道、柔道、剣道など、日本には「道」の名の付くものがたくさんあります。「道」と言って何かを極めるというのが好きなのも日本人ですね。「道」とは過程、プロセスのことです。「道」においては、勝ち負けなどの結果だけでなく、礼儀や道具の使い方、心の持ち方、所作などのプロセスも重視されています。
このプロセス重視は、日本人の仕事の仕方にも現れています。日本でももちろん成果は重視していますが、「正しいプロセスがなければ良い成果にはつながらない」という考え方が強くあります。ゴール重視(プロセスは問わない)文化圏から来ると、”How”にもこだわる日本の組織は少しマイクロマネジメントに伝わることも多いですが、”カイゼン”などのプロセス改善は世界的にも注目されており、大きな成果をあげる手法となっています。
細部にこだわる
「完璧主義で細部にまでこだわる」ーこの細やかさが”ものづくりJAPAN”の品質の高さにも現れているのは間違いないでしょう。ユーザ視線によった工夫やこだわりはもちろん企業活動として当然です。ただ、属人レベルで必要以上にこだわってしまい、時間とのバランスを欠いて生産性の低さにつながってしまうケースも見られます。日本はスピードよりもクオリティや正確さがより評価される文化土壌があるように思います。
長いものには巻かれろ
これは「大きな力には敵わないので反抗せずにあきらめて従うのがよい」という意味である。
これはやはり自然災害が多い日本人ならではの思考でしょう。自然に対してもっとも当てはまる言葉です。「自分より力のある人には逆らわず、言われるままにするほうがよい」このあきらめの境地は一見ネガティブに見えますが、無駄な争いはせずに、力をより意味のあることに使おうというような実利的、現実的な意味にもとれるのではないでしょうか。
新しいものが好き/トレンドが好き
新しもの好きの日本人、これが内需を支えている部分は大きいです。食べ物にしても飲み物にしても、どんどん入れ替わる新商品や、電化製品などにしても、機能がほんの少し違ういろんな商品がどんどん出ていきます。
また、ファッションなどのトレンドにもとても敏感です。(とくに女性は!)これは上にもあった世間へのアンテナが高いということからもきているのでしょう。
シリーズでお届けした『日本について外国人に聞かれたら?』いかがでしたでしょうか。
「どうして日本はこうなんだ?!」「なんで日本人ってそうなの?」に答えられるヒント、少しでも見つけていただけたらと思います。
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