まるごと　　初級、入門・初級１＆２

概要

• 初版：2013年
• 出版社：三修社
• 制作：独立行政法人国際交流基金日本語国際センター
• 価格: 入門「りかい」¥1,870　「かつどう」¥1,650
• レベル: 入門 A1、初級１＆２ A２(CEFR基準)
• 想定学習時間：入門４０時間（１２０分/課）初級１＆２　各４０～６０時間（１２０～１８０分／課）
• 課：各９課
• シラバス：トピック・場面
• 練習問題の充実度　★★☆
• イラストの量と質　★★★（全編フルカラー）
• レイアウトの見やすさ　★☆☆
• その他： 音声はウェブサイトから無料でダウンロード可能。語彙のリストや本文の翻訳など、無料のサポート教材あり。eラーニング（ウェブサイトやアプリ）による学習サポートが充実している。課のタスクは日英で表記されている。 表記はかな・ローマ字併記　シリーズに初中級・中級１＆２あり。英語、韓国語、中国語、インドネシア語、タイ語、ベトナム語、ミャンマー語、スペイン語などがあり、フィリピンやマレーシアなどアジア各国に対応している。「教え方の手引き」あり。　
• オフィシャルサイト：まるごと
• まるごと＋　（『まるごと』の内容に沿って自習できるサイト）
• 日本在住の外国人（入門〜初級）には『いろどり』がおすすめ

おすすめポイント

国際交流基金が出した日本語総合教科書。全編フルカラー。レベルはCEFR（JF日本語教育スタンダード）に準拠している。到達目標は「日本語を使って何がどのようにできるか」というCan-doの形で設定されている。本冊「かつどう」と「りかい」はどちらも主教材であり、両方を学ぶことで総合的に日本語力をつけることができる。「使える日本語」を学ぶというコンセプトで作られており、文型は汎用性が高くて覚えやすい単純な表現から順に導入されている。海外の日本語教師・学習者向けに作られており、オンライン教材やサポートも充実しているので、教材が手に入りにくい海外で日本語を教える場合におすすめ。eラーニングが充実しているので、自学自習にもおすすめ。

ここはちょっと・・・

価格が高く、入門・初級1＆2で6冊にもなる（オンラインでダウンロードすれば、持ち歩く必要はありませんが。）色々な工夫はされているが、練習やドリルは少なく、無料のオンライン副教材などで補充して行かなければならない。経験の少ない日本語教師は「教え方の手引き」を参考にしても使いこなすのが難しいかもしれない。J L P Tなどを受ける場合は、別途対策本などで文型や語彙を学ぶ必要がある。