日本語教え方

レベル差のあるクラスのハンドリング

レベル差のあるクラスのハンドリング 「クラス内で日本語力に差が大きくて、どう授業を進めればいいのか困っている」「レベル差が激しくて教えにくい」「できる学習者がつまらなそう」「口が重い学習者がいて、なかなか授業が進まない…」「どのレベルの学習者に合わせればいいのでしょうか」・・・ このような質問を講師から受けることが多々あります。これといった正解はないかもしれませんが、皆さんは自分ならこうするという...

新出語彙の導入(「初級日本語 げんき」編)

新出語彙の導入(初級日本語 げんきVer.) Cotoでは初級のメインテキストは「げんき」を使用しています。先日、何人かの講師から「語彙の導入に悩んでいる、飽きさせずにやる方法はないか」というご質問をいただきました。 皆様は日頃、どのように語彙導入をしているのでしょうか。「げんき」の語彙のボリュームは多く(60個弱/課)、Cotoではそのすべての語彙を初回でいっぺんに導入します。「あれを飽きさせず...

会話をホールドする「質問力」

会話をホールドする「質問力」 先日、Coto Japanese Academy飯田橋のM先生をお招きし「グループレッスンを楽しくする工夫」と題した勉強会をMs.Hidari主催で行いました。本日はそのまとめです。 グループで語学を学ぶ中で感じる楽しさ=笑い声が絶えない、だけではありませんね。この「楽しさ」をブレイクダウンすると… チャレンジがある 何かを学んた...

歌で覚えるひらがな

歌で覚えるひらがな 本日はCotoのオンライン・コミュニティーでのやりとりをシェアします。こちらはオンライン上の講師室といった感じで所属拠点や職責の垣根を越えて講師やスタッフが自由にコミュニケーションを取れる場所です。お互いの情報をシェアして、経験を分かち合ったり、一緒に考えて学び合ったりできる場所は貴重です。 さてさて、今回取り上げたいT先生からのご質問がこちら。 ひらがな&カタカナで勉強されて...

ティーチャートークとはなんぞや

ティーチャートークとはなんぞや 最近、模擬授業などを見ることが時々あるのですが、そのときに気になるのが教師の発話。「その指示だときっとわからないだろうな〜」「あー、日本語で説明したらもっと混乱しちゃうのにな〜」なんてことがあります。 皆さん、ご自身が外国語を習った時のことを思い出してください。語彙や文型、スピードをコントロールせずに話されたら、「なにもわからん…あー無理」となってしまいませんか。一...

「形容詞+て、動詞」文について考えてみた

「形容詞+て、動詞」文について考えてみた 先々月の出来事。JLPT N1を受けるから1ヶ月頑張ってみると、ヨーロピアンの学生がクラスに来ました。彼女はバックパックひとつで世界中を転々とする旅人なのですが、「荷物が多くて入りません」と、いろんなものをバックパックからぶら下げていました。JLPTが終わったら、冬服は人に譲って身軽な状態でオーストラリアに行くそうです。「最近は飛行機代が高くて困る」と言っ...

スライドを使った日本語レッスン準備のコツ

スライドを使った日本語レッスン準備のコツ 昨今はプレゼンテーション用ソフト(以下、スライド)を使ったレッスンが当たり前になってきました。Cotoでもオンラインレッスンはもちろん、対面授業でもパワーポイントやGoogle スライドを使う講師が増えました。 学習者の立場に立ったレッスンができていて、スライドがあることでレッスンが効率的に進められていて、スライドが十分な発話を促すための助けになっていれば...

説明しにくいコトバが出てきたら、どうする?

説明しにくいコトバが出てきたら、どうする? 今回は、例文トレーニングでお馴染み、左先生によるワークショップのまとめ記事です。皆さんは、説明しにくいコトバに出会ったとき、どう向き合っているのでしょうか?どのようなプロセスを経て学習者に伝えているのでしょうか。左先生の脳内をちょっと覗いてみましょう。 例文をたくさん作る! 「使い方がわからない、使い分けがわからない」「どんな導入が学習者に刺さるのか」こ...

日本語で雑談がしたい!

日本語で雑談がしたい! 昨今、雑談力がアツいですね。本や雑誌の特集などでもよく目にします。 この背景には昨今多くの職場で導入されたテレワークによるコミュニケーション不足があります。日本語教師の世界もそうですが、テレワークによってオーガニックなコミュニケーションや、カジュアルな情報共有の場が減ってしまったという新たな問題が出てきました。そこで注目を集めたのが雑談です。学習者によると、「コーヒーチャッ...