ちょっと不思議な日本の文化 Part.2

ちょっと不思議な日本の文化 Part.2

相槌とうなずき

次の会話を見てみましょう。

<会話例>

A:そうそう、昨日大変だったんだよ。
B:え、どうしたの?
A:突然雨に降られちゃってさ
B:うん
A:もう全身ずぶ濡れ
B:うわー、それで?
A:で、あわててコンビニに入ったんだけど、
B:うん
A:傘売れ切れてて、まいったわ〜
B:まじで。大変だったね。

日本人の会話って、相槌やうなずきが多いと思いませんか。

日本語における相槌の役割

Bは「うん」「それで?」と相槌をうつことで、「ちゃんと聞いてますよ」「話を続けても大丈夫ですよ」という合図を出し、Aの発話を促しています。相槌で会話のテンポをコントロールし、一緒に会話を作り上げるという感じがします。

聞く側がまったく相槌を打ってくれないと、話す側は「私の話って退屈かしら?」「ねー、聞いてるの??」と不安になってしまいます。逆に、話す側が相槌を打つ暇もなくダーっとしゃべり続けると、聞く側は「自分が話すスキがない」「まじめに聞くつもりある?」と感じることでしょう。

日本人にとって相槌は“会話テンポメーカー”のような役割を担っているのですが、外国人にとってはどうやら違うようです。

 

英語における相槌の役割

かつて、私はアメリカ人の友人から相槌の打ちすぎを指摘されたことがあります。また、英語を話すとき、話が終わるまでじーっと聞かれてドキドキしてしまうこともありました。

日本語話者と英語話者を比べると、英語話者の相槌の回数は日本語話者の1/3ほどと言われています。

外国人全般かどうかはわかりませんが、英語話者の場合、相槌を打ちすぎると、適当に流されているような、相手を急かしているような印象を相手に与えてしまうことがあるようです。さらには相槌が気になって自分の話に集中できなくなってしまう人もいるそうです。

相手が話している最中に相槌を打つのは、会話のテンポをよくするどころか乱すことになってしまうのです。

 

外国人に伝えておきたい日本のこと

この相槌やうなずき、外国人が日本語を学ぶ場合はどうでしょうか。

やはり日本語で会話をするのであれば相槌は重要です。先日、コトハジメの記事『日本語で雑談がしたい』の中でも、「聞き上手はリアクション上手」ということで相槌についてお話をしました。

日本語のレッスンをしばらく受けている学習者の中には、相槌やうなずきは「聞いてくれているサイン」「受け入れてもらえているサイン」ということで安心感を覚えると感じる方もいるようです。

「この学習者、日本語上手なのになんか違和感・・・」なんてときは、相槌やうなずきが原因かもしれません。日本語が少しずつ話せるようになっていく過程で、この相槌やうなずきも一緒に習得していくと、日本語での会話がテンポよく進むようになるはずです。ぜひ、レッスンに取り入れてみてください。

日本語と英語では会話の仕組みが異なる、うなずきや相槌の打ち方が異なる国や文化がある、ということを日本語教師も知っておくと良いかもしれませんね。

<関連記事>ちょっとふしぎな日本の文化 Part.1

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