「うちで日本語を勉強したいんですが、いいアプリやサイトはありませんか？」と学習者に聞かれたことはありませんか。
今はスマホやパソコンさえあれば、いつでもどこでも日本語の学習をすることができる時代。今回は英語圏の学習者向けに便利な日本語学習アプリをご紹介します。
表記（ひらがな・カタカナ・漢字）
Dr. Moku’s Hiragana and Katakana
Dr. Mokuはひらがなバージョンとカタカナバージョンの２つに分かれています。文字と絵を関連づけて、覚えやすくするような工夫がされています。シンプルなつくり、かわいいイラストで楽しく学べるアプリです。漢字の勉強をする前に、ひらがなとカタカナは自分でしっかり練習しておけるといいですね。(App Store、Google Play)
Kanji Senpai
Kanji Senpaiは日本語の語彙と漢字を学ぶのに役立ちます。このアプリは反復学習システム（SRS）を使用しています。このSRSを使用することにより、各語彙のさまざまな側面（意味、発音、読み、聞き取り、書き方など）を記憶することができます。JLPT（日本語能力試験）語彙リストのN5レベルが含まれており、すべてのレベル（N1を除く）をダウンロードできます。(Google Play)
Yomiwa JP Dictionary
Yomiwa JP Dictionaryは、難しくて読めない漢字をカメラで撮影するだけで読み方を表示してくれるアプリです。また、英訳も表示してくれます。カメラをかざすとリアルタイムで翻訳する機能もあるのですが、こちらは少し読み取り精度が悪いのが難点です。(App Store)
文法
Duolingo
Duolingoは、世界中の誰もが楽しくアクセスできるように設計された無料のオンライン学習プラットフォームです。ポイントを獲得してレベルアップなど、ゲーム感覚で学習でき、４技能すべてを含む総合的な練習1セットを5分程度で受講できます。日本語の勉強を習慣づけたい方に適したアプリです。
また、他の利用者とコミュニケーションを取りながら学習できる「クラブ」という機能があります。一つの課題に対してみんなで取り組んだり、学習記録をクラブ内ランキングで競い合ったりできます。(App Store)
Memrise
英単語やフレーズを効果的に暗記できるのがMemriseの特徴です。昨日はDuolingoと似たようなインターフェイスのアプリです。Memriseは作った文章が正しければ、自動的に正解と判定されるので、テンポよく次の問題に進めます。Memriseは単語・フレーズを覚えてから、問題に答えると言うスタイルをとっているので学習者への負担が少ないのが特徴です。ネイティブスピーカー男女2種類の音声を聞くことができます。(App Store、Google Play)
Learning Japanese with Tae Kim
Learning Japanese with Tae Kimは日本語の表記、文法を体系的に学ぶのに便利なアプリです。翻訳はもちろん、個々の単語をタップすると、意味や読みを見ることができます。(App Store)
読解・聴解
NHK NEWS WEB EASY
NHK NEWS WEB EASYは日本語学習者や日本の子どものために、わかりやすい言葉で生の最新のニュースを毎日伝えています。ニュース記事は全てルビがついています。また、ルビなしで記事を読みたい場合は、ルビを消すこともできます。アンダーラインが引かれているところにカーソルを合わせると、ことばの意味を確認することができます。さらに、ニュース記事の音声を聞くこともできますので、リスニングの練習にもなります。
EASY JAPANESE NEWS やさしい日本語ニュース
EASY JAPANESE NEWSは、やさしい日本語で日本のニュース記事を提供する日本の新聞リーダーアプリです。初心者から中級者まで、すべての日本語学習者にとってとても役立つアプリです。ニュースは、NHK ニュース、MBC、朝日新聞などのメイン・チャンネルから毎日更新されています。ニュースの聞き取り、N5～N1のJLPT模擬テスト、記事の単語のリストを見てフラッシュカードで暗記することもできます。(App Store、Google Play)
MONDO
MONDOは読解力を養うのに便利なアプリです。学習者は自分の興味ある記事を選んで日本語が勉強できます。また、記事はカテゴリー別、難易度別でソートできるので、自分の日本語のスキルに応じて記事を選ぶことができます。また、記事をタップすると辞書が表示されるので、わからない単語があってもストレスなく記事を読むことができます。さらに、単語帳がついており、調べた単語が蓄積されるので、後から見直して確認したり、単語テストしたりすることもできます。(App Store、Google Play)
フラッシュカード
Anki
Ankiは、オンラインとオフラインの両方でフラッシュカードを使った暗記をするためのアプリです。その名の通り、日本語の「暗記」から名付けられており、フラッシュカードを自由にカスタマイズできる機能が豊富なことで知られています。Ankiは反復学習法(SRS)を使用しており、自動的に反復期間をあけてカードのスケジュールを管理してくれます。簡単に思い出すことのできたカードは、間隔が伸び、逆にわからない問題は短期間で再度出題される仕組みになっています。残念ながら、iOSバージョンは有料で4,000円とややお値段が張りますが、充分価値はあります！(Google Play、App Store有料)
Bunpro
Bunproは日本語の文法を勉強するのに役立つアプリです。SRS文法フラッシュカードで文法を楽しく学習することができます。また、入力されたSRSフラッシュカードを使用して学習した文法を確認できます。JLPTレベルに合わせて勉強をしたい人に向いています。(App Store、Google Play)
Quizlet
Quizletはフラッシュカードを使った暗記をするためのアプリです。自分で単語カードを作成したカード、他の学習者が作成した何百万もの既存のカードからクイズを選ぶことができます。語彙のフラッシュカード、J L P T対策などがあり、プロが作っているものもあれば、そうでないものもあります。自分の学習レベルに応じてオリジナルのカードを作って学習したい方、クラスで共有したい先生におすすめです。
辞書
imiwa?
imawa?は無料辞書アプリでオフラインでも使用が可能です。日英・英日辞書だけでなく、一部は仏、独、西、露、伊語にも対応しています。そして、例文にはそれらの多言語訳が表示されます。また、「Analyser」という機能があり、例えばweb上のニュースサイトの記事などの日本語の文章をコピーすると、imiwa?が自動的に形態素解析を行い、漢字にふりがなをふり、各語に多言語訳が表示される仕組みになっています。漢字辞典の機能もあり、書き順、JLPTのレベル別漢字リストなども含まれています。(App Store)
Takoboto
Takobotoはオフラインでも使用可能な日本語・英語辞書で、約17万項目が含まれています。この辞書アプリに表示される例文は特に日本語学習を念頭においた編集ではなく、「Takobotoプロジェクトによる例文翻訳データベースを利用した語彙が乗せられています。学習者には大量の「生」の例文から的確な情報を読み取るスキルが求められるので少し扱いが難しいかもしれません。(Google Play)
Jsho Japanese Dictionary
簡単な単語の意味のチェックができ、日本語でわからない言葉があった時に、手軽にその意味を英語訳で確認することのできるアプリです。また、複合語や派生語、句単位の表現も表示されており、構成要素の漢字についての情報を個々に確認できるという点がこのアプリの特徴です。(Google Play)
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