中級文法コラム23 「にとって」「からすれば」 その国の人にとって当たり前のことでも、外国人からすれば不思議に思うこと、理解できないことがあります。例えば、ラーメンを食べるときにズズッと音を立てて食べること。外国人にとっては不快なことのようですが、日本人からすれば麺類はすすって食べるほうが食べやすいですね。日本人にとってはそばなどをよりかっこよく食べる方法がすするで、それが粋な食べ方...
「さえ」と「すら」の使い分け 「さえ」と「すら」はほぼ置き換え可能で、意味の上では、とくに違いはないようです。どちらも良くないことに使うことが多く、話し手の意外な気持ちを表します。 「すら」は書き言葉的で、一般的には「さえ」のほうがよく使われる、というのが定説です。 ちなみに、「さえ」はN2の文法、「すら」はN1の文法です。 あらら、終わっちゃう・・・ いやいや、「さえ」「すら」で違う言葉があるっ...
中級文法コラム22「としたら・とすれば・とすると」 A:1000万円持っているとしたら、何買う? B:う~ん。1000万円持っているとしたら、ポルシェ買う。 A:ポルシェ1000万円じゃ買えないよ。 B:え… 1000万円じゃ買えないとすると、ポルシェが買えるのは本当にお金持ちなんだね。 A:まぁ、Bさんが買えるとすれば、整備不良の中古のポルシェじゃないかな。 あ~あ、...
「ように」と「ために」の使い分け 先日、夫は海外出張のためにスーツケースを買ったのですが、機内持ち込みができるように 、少しでも空港から早く出られるように小さめのにしていました。それから、現地のオフィススタッフに渡すためにデパートでお菓子も買っていました。PCRを受けるために、出国の前日には病院に行っていました。海外出張ができるようになったとはいえ、コロナ禍での出張は大変ですね〜。 このように、ネ...
中級文法コラム21 「とともに・にともなって・につれて・にしたがって」 年を取るとともに体力がおちる。 年を取るにともなって体力がおちる 年を取るにつれて体力がおちる。 年を取るにしたがって体力がおちる。 今回はこちらの4つを取り上げようと思って、例文を比較してみました。 お、おおお、全部問題ない…かも。どれも、ある変化にと一緒にもう一方も変化するという意味ですね。少しずつ、だんだん...
中級文法コラム20 「つつ」と「一方」の使い分け 山田さんは会社で働きつつ、資格を取るために学校に通っている。 山田さんは会社で働く一方、資格を取るために学校に通っている。 どちらも二つの行為をしているという意味がありそうですが…。今回は「つつ」と「一方」を取り上げます。 同時進行の「つつ」vs「一方」 つつ <例文> 山田さんは会社で働きつつ、資格を取るために学校に通っている。 電...
中級文法コラム19 「かわりに」と「にかわって」の使い分け もうコラムも19回目をむかえました。だんだんネタ探しも難しくなってきましたが、ありがたいことにリクエストをいただいたので、今回は「かわりに」と「にかわって」を取り上げたいとおもいます。 <例文>本を読む(かわりに・のにかわって)、オーディオブックを聞き流す。 これってどちらもOKですか?「かわりに」も「にかわって」も「かわる」という言葉...
「太り気味」と「太りがち」は同じ意味!? 「ぎみ」「がち」はどちらも「〜という傾向が強い」という意味で、よくない状態であることを伝えるときに使いますが、言い換えることはできないし、ニュアンスもちがってくるので、なんだかモヤっとします。 最近、太り気味なので、ダイエットしている。食事制限のせいか、ちょっと疲れぎみ・・・貧血気味だし・・・。 冬は動かないので、太りがちです。巣ごもり生活は運動不足になり...
例トレ#7「〜たところ」はどんな場面でどう使うの? 本日の例文トレーニングのお題は「〜た ところ」です。 「たところ」を学習者に紹介すると、「これって『たばかり』と言い換えられますか?」「『たばかり』と『たところ』はどう違いますか??」とよく聞かれます。どちらも「〜てからすぐあと」という意味がありますが、まったく同じではないですね。 「たばかり」は、当該行為後の実時間の短さだけではなく、主観的に話...