日本語文法ブログ

「ておく」と「てある」の使い分け

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中級文法コラム4.接続詞(添加)

中級文法コラム4.接続詞(添加)   「中級の文法は難しいです。そのうえ、接続詞も増えてきます。しかも、意味が似ていてわかりにくいです。」こんなことを学習者に言われたことはありませんか。   中級になると、話すことや書くことが短文から複文、段落へと変化してきます。初級表現だけでも十分に言いたいことは伝わりますが、接続詞を使うともっと豊かな表現ができるようになります。  ...

「ている」と「てある」の使い分け

「ている」と「てある」の使い分け   質問:「そこ、気をつけて、グラスが割れ(てある・ている)から・・・」 「ている」「てある」のどちらを使いますか。それはなぜですか? 「窓が開いている」「窓が開けてある」のように「〜ている」と「〜てある」は学習者にとって混同しやすい表現です。定着もなかなかしませんので、時間をかけて理解し、覚えてもらう必要があります。 「〜ている」も「〜てある」も結果の...

「する」と「やる」って何が違うの?

「する」と「やる」って何が違うの?   「する」と「やる」、これはどちらも英語なら“do”です。 「する」と「やる」は類義語ですが、同義語ではありません。日本人母語話者も「する」ではなく「やる」を使うことも多いので、使い分けを教えなければならない動詞です。 初級のうちは「する」で統一して教えたいところですが、実際に教科書で出てくるので触れざるをえません。なるべるルールは簡単にして学習者に...

日本語の敬語って厄介!?

日本語の敬語って厄介!? 敬語とは、人と人がお互いを尊重し、お互いが気持ちの良いコミュニケーションをとるために使う表現方法の一つです。 敬語をはじめとした待遇表現は「相手に配慮する、気遣う」ということがより良い人間関係を築く上で日本では非常に重要視されています。ちなみに、待遇表現とは相手・場面・内容・状況などに考慮した表現のことを言います。 文化庁では2007年に『敬語の指針』を出しています。ご存...

「ら抜き言葉」ってダメですか?

「ら抜き言葉」ってダメですか?   日本語のゆれ ある語が変化する過程でその語形等について本来の形に対して桔抗する形が別に生じ、両者が並存する状態になったとき、これを言葉の「ゆれ」と言う。語形のゆれ(アタタカイ/アッタカイ、感ずる/感じるなど)のほかアクセントのゆれや表記のゆれもある。また、ある語に新しい意味・用法が生じ、本来のそれと並存する状態を「ゆれ」と言うことがある。 『文化庁HP...

中級文法コラム3.「てしまいました」の意味がわからなくなってしまいました・・・

中級文法コラム3.「Vてしまいました」の意味がわからなくなってしまいました・・・   「てしまいました」の導入、みなさんやったことありますよね。 なんだ、今回のテーマは「てしまいました」か… と思った、あなた。そうです。 今日のテーマは「てしまいました」です。   文型「Vてしまいました」の用法   まず、「てしまいました」の用法は、 ① 財布を忘れてしまいました。・...

「~ので」と「~から」は同じですか。

「~ので」と「~から」は同じですか。   よく学習者からこのような質問をされます。 「電車が遅れたので、遅刻しました」と 「電車が遅れたから、遅刻しました」は同じですか? 多くのテキストは「ますform+から」を最初に扱っています。しばらくして、普通形を習ったあと「普通形+ので」を紹介するというのが一般的ですね。すると、「~ので」も「~から」も同じじゃないんですか?どこが違うの??となり...