“coto”にはどのような意味があるのですか？

事業のはじまりと試練

私たちがCoto Academyという日本語スクールのブランドを立ち上げたのは2014年7月のことです。（長くなりますので結論だけご覧になりたい方はスクロールを！）

それ以前は「Iidabashi Language School」という大きな名前（？）で飯田橋駅直結のマンションの2部屋を使って日本語教室をしていました。（それはそれは楽しくも悩ましい、愛すべき時代でしたので、それについてはまた改めて書きます。）

2011年、震災で大きなダメージを受けた私たちは、当時の学習者の皆さんに支えられ、なんとか事業を継続することができました。そのときに誓ったことがあります。「彼らに恩返しをするためなら、何でもしてやる！！」簡単にいうとそんな気持ちです。（これについてもいつか書きます。）

私たちのミッション

今でもそうですが、当時から「妻が日本人だから日本に来た。日本で仕事がしたい。そのために日本語を勉強したい。」というニーズが多くありました。

ゼロレベルの日本語から仕事ができるレベルに到達する

プロとして日本語を教えたことがある方なら、これがどのぐらい長く大変な道のりか容易に想像がつくでしょう。

当時は、週1、2日のグループレッスンやプライベートレッスン、3週間のインテンシブ・レッスンが数コースあるだけでした。私たちの状況では、とてもこのニーズに応えることができませんでした。

しかし、「10代のアジア系の留学生、特に漢字圏の方と一緒に勉強するのは難しい、ここでなんとか勉強できないか。」という声を聞くにつれ、これが自分たちの果たすべき役割、ミッションなのではないかと思うようになりました。

日本で生活する外国人たちのために・・・

進学が目的ではなく、コミュニケーション力がしっかり身につき、かつ仕事にもつなげられるようなコースを作ろう！

少なくとも1年、できたら1年半の間、フルタイムで日本語を積み上げて学べるコースを作ろう！

 

彼らが必要としている場所を提供したいという想いが日増しに強くなっていた私たちは、”ビザを発給できるわけでもないのに”「18ヶ月のコースを作る」という一見非常識とも無謀とも思える挑戦をはじめることにしました。

”Coto”誕生

「私たちに関わる多くの外国人から愛される唯一無二の学校」を新たに誕生させるべく、まずはじめたのが校舎移転のプロジェクトでした。そこから、事業計画作り、銀行借入、物件探し、レイアウト作り、がはじまりました。そして同時に看板でもある「新しい学校の名前」を考えはじめました。

当時の私たちはIidabashi Language School、略してILSと呼ばれることが多かったのですが、見渡すと（ご想像に固くないと思いますが）、巷にはそれはそれは沢山の”○LS”という学校が存在していました。

当時、2LDKのマンションの一室（スタッフルーム）でメンバーとミーティングを重ね、考えに考えました。

そんな中、数ヶ月後にたどり着いたのがこの”coto”という名前でした。

”Co”ーコミュニケーションのCo”To”ーTokyoのTo

私たちの大好きな”東京”という街を中心とした、よりよいコミュニケーション作りに貢献したいという想い

”Coto”ーコトは言葉のコトであり、ことばを扱うプロとして世の中に貢献していきたいという想い

”Coto”ー「コト」は「モノ」に対する「コト」、見えない・カタチをもたないコトを大切にして事業をしていきたいという想い

私たちに関わる多くの外国人から愛される唯一無二の学校に、そして、略すことなく皆さんに愛着をもって呼んでもらえるようなシンプルな名前に・・・そんな想いから”coto”は誕生しました。

とっても長い前置きになってしまいましたが、これがcoto誕生に込めた私たちの想いです。

私たちにとってはたくさんの思い出、感謝、熱い想いがぎゅーっと詰まった名前です。

最後に 　激動の2020年から2021年にむけて

今年は世界中が大きな変化に直面した年でした。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、私たちの日本語業界にとっても激動の一年でした。

でも震災を経験した私たちは感じます。試練とは自分たちのあり方を見つめ直し、周囲への感謝を思い起こさせ、次の成長へと促すためにやってくるものなのだろうと。

だから私たちは、試練を迎えた今だからこそ、「世の中のため、大切な人たちのために自分たちは何をすべきか」にもう一度しっかりと向き合い、いつも私たちを支えてくれる皆様への感謝を新たにし、2021年も新たな挑戦を続けていきます

Your Growth is Our Goal

これがコロナ禍に生まれたCotoの新しいミッションです。
海外にバックグラウンドを持ちながら日本で生活する皆さんが、自分らしく本来の力を発揮できるよう、挑戦を目標達成を私たちは全力でサポートすることをお約束します。

なぜなら日本の文化に親和性を感じ、生活の地として日本を選んだ彼らが社会で活躍することが、日本の次の成長の可能性をより大きく広げていくと確信しているからです。

先人たちが作ってくださったこの素晴らしい日本という国を2030年には世界のクリエイティブが集まるグローバルの最先端をいく場所にしたい。その中で私たちは世界最高レベルのサービスを提供できる企業になりたい。

そんな想いを新たに私たち21年目となる2021年を迎えます。

皆様もそれぞれの想いでこの年末を迎えていられると思います。2021年が皆様にとって実り多い年になりますように！

そして来年もよろしくお願いいたします！