「N次第で」と「Nによって」の使い分け

「N次第で」と「Nによって」の使い分け

“depends on”の意味で使われる「N次第で」と「Nによって」はほとんど同じ意味で使われると思うのですが、どのように使い分けるか明確な違いはありますか。

Nによって、Nによる

Nによって、Nによる =「Aの内容が変われば、Bも変わる」

キーワードは『いろいろ』

A:さまざまな種類や可能性を表す名詞がくる(人、国、都道府県、地域、日、大きさ、季節)

一緒によく使う言葉:「〜によって・・・違う・異なる・変わる・いろいろだ」

つまり、

「人によって考えが異なる」⇨ いろいろな人がいるから、考えも人それぞれ

「国によって文化が違う」 ⇨ いろいろな国があるから、文化もいろいろ

<例文>

  • 荷物の配送料は大きさや重さによって変わります。
  • 日本語は話す相手によって、言葉を使い分けます。
  • このレストランは曜日によって、メニューが異なる。
  • 時間帯によって、電車の混み具合は違います。

 

N次第で、N次第だ

N次第で、N次第だ =「Aの内容・状況によってBが決定する」

キーワードは『決定』

A:いくつかのレベル・状況がある語(成績・天候・値段・結果・考え方など)が多い。何かを決定する上で重要なカギを握っているのがA

一緒によく使う言葉:「〜かどうかは・・・次第だ」「〜次第で・・・が決まる」「〜次第で・・・を決める」

つまり、

「N1に合格できるかどうかは、あなたの努力次第だ。」⇨努力すれば合格、努力しなければ不合格

「条件次第で契約するかどうか決める。」⇨条件が良ければ契約することにする

<例文>

  • 面接の結果次第で日本で働けるかどうか決まります。
  • 安い服でも工夫次第でおしゃれに見えます。
  • どの会社と契約するかは、条件次第だ
  • 信じるか信じないかはあなた次第よ。

×信じるか信じないかはあなたによる。←「あなた」は1人なので非文

まとめ:「N次第で」と「Nによって」のニュアンスの違い

N次第で・・・「決定するぞ!」

<例>天気次第で行くかどうか決めよう。

⇨雨だったら行かないことが確定、晴れたら行くことが確定。行くか行かないか決めるのは「天気」。「天気」が決定のキー

Nによって・・・「いろいろあるよね〜」

<例>天気によって着る服を決めよう。

⇨雨だったらジャケットを、晴れたら薄手のシャツにしよう。寒かったらセーターを、暑かったらTシャツにしよう。状況によって、選ぶものも色々あるよね〜

 

*「N次第で」は「Nによって」のNの部分だけ見ると置き換えが可能なものもありますが、後件によってどちらを使うかが絞られてきます。

a. 状況次第でどうするか決めましょう
b. 状況によって対処方法は変わる

a. 上司次第で会社員人生が決まる
b. 上司によって態度が変わる

 

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