モダリティ

モダリティ

語形変化による意味の変化を分類したものを文法カテゴリーと言います。

文法カテゴリーにはヴォイス、アスペクト、テンス、モダリティがあります。

モダリティ: modality

日本語の文は命題(事実:客観的な部分)と、モダリティ(気持ち:主観的な部分)からできています。モダリティは日本語表記だと「法」、文法の「法」です。

例えば、「彼はパーティに来ないかもしれない。」の場合、「彼はパーティに来ない」が命題で、「かもしれない」がモダリティとなります。モダリティとは、話し手の、今の話題についての主観です。

日本語は、モダリティ表現が非常に発達した言語だといわれています。学習者にとって、事実(コト)を文法的に正しく述べるのは簡単なことではありません。日本語ではさらに、話し手の心的態度(気持ち)、つまりモダリティも適切に述べなければなりません。

この気持ちを伝えるモダリティ表現は視覚的に表せるものではないので、学習者に伝えるのが難しいです。教師はこの使い分けなどを、どんな機能があり、どういう場面でどう使われるのかどんな形に接続するのかを分析する必要があります。

 

対事的モダリティと対人的モダリティ

モダリティは、1.対事的モダリティ(事柄に対するもの)と、2.対人的モダリティ(聞き手に対するもの)に分けられます。

対事的モダリティの例

対事的モダリティとは、 事柄に対する認識判断などを示す表現です。

種類 形式
願望 たい てほしい
説明 のだ わけだ
依頼 てください ていただけませんか
当為・義務 べきだ なければならない ものだ ことだ
命令 命令形 なさい
禁止 禁止形 てはいけない
許可 てもいい
推量 だろう まい
意志・意向 意向形 つもりだ
判断 かもしれない はずだ らしい そうだ ようだ

 

対人的モダリティの例

対人的モダリティとは、聞き手に対する表現です。代表的な例は、「ここのお寿司、おいしい」「あの映画、おもしろかった」などの終助詞です。

 

*レッスン中に学習者から「ようだ・そうだ・みたい」はどう違うの?」、”〜つもりだ”はだれが、どんなとき、どう使うの?」、などモダリティに関する質問を受けることが多くあります。教師は類義表現についての分析能力が問われる場面も多いので、例文をたくさん準備し、使い分けが説明できるようになると良いでしょう。

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