日本語教師の先輩体験談~日本語教師養成講座に通う ケース②~

日本語教師の先輩体験談~日本語教師養成講座に通う~

ケース①に続いて、420時間の養成講座受講体験を、Pさんに伺いました。ケース①のMさんとは受講ペースなどに違いがあって参考になりますね。ちなみにPさんは国内の学校で経験を積んだあと、今はイタリアに渡り、オンラインレッスンスクールの講師として活躍されています。

日本語教師養成講座を受講したきっかけ

日本語教師になるには、①大学で日本語教育を専攻する②日本語教師養成講座420時間コースを受講する③日本語教育能力検定試験に合格する、のプロセスがあります。大学で日本語教育を専攻していなかったため、上記の②と③のどちらかの選択が必要でしたが、③日本語教育能力検定試験では、実際の授業の体験ができないことから、②日本語教師養成講座420時間コースを受講しました。

日本語教師養成講座について

日本語教師養成講座を受講時、会社員でしたので、毎週土曜日9時から17時まで学校に通うコースを選びました。期間は6ヵ月間で、受講料は約45万円でした。日本語教師養成講座では、基本的に留学生向けの学校を想定した講座が行われています。養成講座の内容は「倫理科目」と「実技科目」に分かれていました。「倫理科目」はオンラインで「実技科目」は通学で受講できるコースでした。

「倫理科目」では文法・音声・言語教育などについて勉強し、その中で4回テストがありました。テスト受講時のみ学校に行きましたが、勉強はオンラインでできるので、通勤時間や仕事の休み時間など、ちょっとした空き時間にも勉強することができ、分からないことがあれば何度も見直すことができました。これは、オンラインレッスンの良い点だと思います。オンラインでも、質問があったり分からないことがあれば、メールで質問したり、直接「実技科目」の講師の方に質問することもできました。学校からは、4種類のテキストが事前に配布されて、オンラインで受講しながらテキストも確認することができました。

「実技科目」では「倫理科目」で勉強したことを復習しながら、授業の進め方などを勉強し、模擬授業を行いました。毎週土曜日、午前は初級向けの講座、午後は中級向けの講座と2つの違う講座を受講しました。前半3ヵ月は基本的なことを勉強し、後半3ヵ月は、その応用として更に多くの模擬授業を行いました。日本語教師養成講座の講師をされている方は、皆さん大ベテランで講師歴20年、30年の方ばかりでした。それぞれの講座受講人数は、8名~20名でした。後半3ヵ月は少人数編成となり、より深く勉強できる環境でした。

私の通っていた学校では、講座修了前に実際の留学生を前に授業をするという日がありました。それまでは、同じ講座に通う気の知れた方を前に模擬授業を行ってきただけに、その日はとても緊張したのを覚えています。

日本語教師養成講座を受講してよかったこと

同じ時期に日本語教師になりたい人と出会えたことは、とても良かったと思います。6ヵ月間、途中でクラス編成はありますが、ほぼ同じ方と講座を受け続けるので、クラスの人との親睦を深めることができました。養成講座を受けていくにつれて、日本語を教えることの難しさに気づきました。それは他の方も同じで、クラスの仲間と助け合いながら養成講座を修了することができました。修了後も、ここで出会った方とは定期的に会っており、日本語教師になってからも悩み事の相談や情報交換などをしています。日本語教師としてデビューすると相談したり分からないことを聞ける人が身近にいないこともありますので、同じ養成講座で出会った人を大切にしておくと良いと思います。

日本語教師養成講座を受講して大変だったこと

まず、時間の調整が大変でした。平日は会社員として働き、それで6ヵ月間、毎週土曜日朝から夕方まで学校に通っていました。養成講座では、定期的に模擬授業やテストがあるので、その勉強や準備にかなり時間を取られ、休日はあまり休めませんでした。早く日本語教師になりたかったので、短期期間で取れるコースを選択しましたが、覚えることも多く、時間を割くことにも苦労しました。講座受講途中から、仕事も忙しくなり、学校に通えない日がありました。振替授業を取ることもできましたが、平日は仕事があり、その日の回の講座を受けられないこともありました。出席率が基準を下回ると修了できないので、仕事の調整もつけなければなりませんでした。

次に、勉強が思っていたよりも大変でした。日本語を教えるということは奥が深く、勉強に終わりがない分野だと感じました。特に「倫理科目」のテキストは1冊何百ページもあり、それを理解していくために、オンラインレッスンを何度も見直したり、自習をしたりしなければいけませんでした。

日本語教師養成講座の受講を検討している方へ

日本語教師養成講座を受講する前に、その講座が「文化庁認定の420時間カリキュラム」であるかどうかを確認してから受講した方がいいです。文化庁認定ではない場合、日本語教師の資格として認められないことがあるようです。講座の受講料は概ね40万~60万円程度で、期間は6ヵ月から2年程度です。また、平日コースと土日コースがありますので、平日仕事をしている方でも休日に通うこともできます。ただ、私の経験上、勉強が思っていたよりも大変で、仕事との両立が大変でしたので、少し余裕を持ったコースを選んだ方がいいと思います。

養成講座は、学校によって受講料や期間などが異なりますので、ご自身にあった学校を選んでください。最近では、「倫理科目」をオンラインで受講できるコースを持っている学校も出てきており、忙しい方や遠方にお住いの方も受講しやすい環境があります。また、私が通っていた学校では、日本語教師養成講座が人気だったようで、途中で募集終了していました。学校に通おうと決めたら早めに行動した方がいいかもしれません。

これから日本語教師になろうと考えている方の中には、日本語教育能力検定試験に合格して日本語教師になろうと考えている方もいると思います。しかし、日本語教育能力検定試験では、知識をつけることができても、実践の練習をすることができません。養成講座に通っていても、実際に留学生の前に立つと養成講座の時と全然違うことに気づかされます。養成講座は少し高いかもしれませんが、是非、養成講座に通うことをおすすめします。

 

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