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日本語教師の先輩体験談~日本語教師養成講座に通う~
コトハジメ読者の中には420時間の日本語教師養成講座の受講を考えていらっしゃる方も多いと思います。今日は、現在養成講座受講中、もうすぐ終了というMさんの例を紹介いたします。
日本語教師養成講座を受講したきっかけ
現在の職場である日本語学校に勤める前から、将来どにで暮らすことになっても働けるスキルをつけたいという理由で日本語講師養成講座に興味を持っていました。日本語学校で働くようになってさらに日本語教育についての知識を深めたいという気持ちが強まり、受講を決めました。職場が協力的であることも受講を決めた理由のひとつです。
日本語教師養成講座受講の準備
いくつかの学校のホームページを見て、働きながらでも通いやすそうな学校を選んで説明会へ行きました。結果、クラススケジュールの選択肢が豊富でアクセスの良い学校に決めました。
日本語教師養成講座の受講計画
私が選んだ学校では約3か月で1学期という設定で、ライフスタイルに合わせて週に1~4回ほど通えるスケジュールになっていました。私は週に2~3回クラスをとるスケジュールで約1年で座学を終え、続けて約3か月の実習に進むという計画にしました。この計画は受講をスタートした後でも変更が可能だったので、私は仕事が忙しくなりそうな時期は週1回に後から変更しました。
また、私は運よく基礎的な知識を学ぶクラスから始まる時期に入学しましたが、中にはいきなり模擬授業をするクラスからスタートした人もいました。ちゃんと順序立てて学びたい人は早めにクラススケジュールを確認した方がいいです。
日本語教師養成講座の授業
1クラスに20人ほどの受講生がいて、ほとんどのクラスではグループワークやディスカッションの時間も設けられていました。受講者の年齢層は20代から60代まで様々でしたが、新宿に校舎があるためか若い人が多い印象でした。いろいろな目的、背景、異なる視点を持った人たちと意見交換をしたり、共同作業を制限時間内にするという体験は大変でしたが、学生に戻ったような感覚で楽しくもありました。
宿題はほとんどのクラスではありませんでしたが、受講者同士で行なう模擬授業では事前の準備が必須でした。学生役の人達からどんな質問が出てくるか分からないため、20分程度の模擬授業でも準備には何時間もかかりました。クラスの担当講師のサポートは手厚く、事前に教案を提出すれば細かくチェックをしてアドバイスをしてくれました。
コースが終盤にさしかかったときにコロナの影響でクラスはオンラインに切り替わりました。事前に録画されたものを視聴するタイプと、Zoomでリアルタイムで行なわれるタイプがありました。録画されたものでも分からないところは質問を送ることができ、まったく問題がありませんでした。むしろ、自分の時間がある時に視聴できて便利でした。
学期末には受講したクラスのテストがあり、80%以上正解すれば単位がもらえます。すべて選択式で比較的簡単でしたが、出題範囲が広い科目は苦戦しました。
日本語教師養成講座を受講して良かったこと
やはりスケジュールの柔軟性を重視しておいて良かったと思います。仕事や私生活で想定外のことが起こりそうな人はスケジュール変更のルールや休学制度も確認しておいた方がいいと思います。また、同じような志を持った人が多く集まるので、仲良くなって就活情報や他の日本語学校の事情も情報交換ができます。
日本語教師養成講座を受講して大変だったこと
特に模擬授業の準備をする中で、日本語自体と日本語を教えるということの難しさを感じました。どこまで何をどう教えるかは考え出したら切りがなくて、いくら時間があっても足りませんでした。
日本語教師養成講座の受講を検討している方へ
一言で日本語教育と言っても学ぶことは歴史、音声、評価方法など想像以上に多岐に渡ります。学校によってコースのどんなところに力を入れているかも様々なので、自分が求めていることやスケジュールなどある程度の判断基準を決めて選んだ方が自分に合ったより良い学校が見つけやすくなると思います。
ほとんどの場合、実習もその学校で実施しますが中にはプライベートレッスン(学生と講師が1対1)しかやらないところもありました。なので、将来、自分がどういったタイプのレッスンをやっていきたいのかも視野に入れて選ぶことも重要だと思います。
また、一緒に学ぶ受講生同士のクラスや就職についての情報交換はとても役立ちます。普段は人見知りをする人でも勇気を出してグループワークの時などにいろんな人と話してみることを強くお勧めします。なので、学校説明を聞くときには受講生にどんな人が多いかも聞いてみるといいかもしれません。
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