日本語教師の先輩体験談~オンラインレッスンスクール ケース①~

日本語教師の先輩体験談~オンラインレッスンスクールで日本語を教える

今日はYさんに日本語のオンラインレッスンスクールで教えた経験を伺いました。Yさんは今も同じスクールで教えていらっしゃいます。

日本語オンラインレッスンを始めたきっかけ

きっかけはコロナ

私がオンラインレッスンに興味をもった一番のきっかけは、自分の生活スタイルの変化でした。私は子供がいます。2020年に入り、コロナ渦で子供の学校が休校になると、仕事をすると共に家にいることも必要になってしまいました。 今まで、企業派遣型の日本語講師として様々な場所に派遣される講師としても働いていましたが、コロナ渦ではレッスンが凍結したり、オンラインレッスンを検討する会社が増えているようにも感じていました。 

そんな社会情勢を受けて自分の生活スタイルも変わってしまったとき、私はオンラインレッスンという新しい分野での日本語教師に挑戦してみようと思いました。そして、日本語教師の求人サイトでオンライン講師の求人を探し、応募しました。

オンラインレッスンを始める準備

オンラインレッスンをしているスクールのコンセプトを知る

まずは、オンラインレッスンを提供しているスクールのコンセプトを知ることは大切です。一言にオンラインレッスンといってもレッスンの対象者が中国人限定、アジア系、欧米系であったり、各スクールごとに特色もあり、レッスンのスタイルやスクールの雰囲気は全く違います。その中で私は日本、アジアだけではなく世界中の学習者さんを対象としている明るい雰囲気のオンラインスクールが気になり、応募書類を用意することにしました。

オンライン面接、模擬レッスンに備える

そして、次に採用試験となるオンライン面接と模擬レッスンの準備に取り掛かりました。初級文法の教え方を中心に復習した他、オンラインでの面接対策もしました。実際にカメラ越しに自分がどんなふうに映ったり、話したりするのかをチェックしたり、レッスン中に映ることになる背景も意識して、デスクの配置を変えたりもしました。

日本語オンラインレッスンをする

その後、晴れて採用となり、レッスンを受託することになりました。

オンラインレッスンのスタイル

基本的には直接法を取り入れています。ただし、初級の生徒さんに対しては補足的に英語等の媒介語を使ったりします。レッスンは曜日と時間を固定するものと、その都度学習者さんが好きな時に予約を入れるスタイルがあり、1レッスンは25分または50分単位となることが多いです。

オンラインレッスンで使用するテキスト

使用するテキストはオンライン上でシェアできるものが用意されていて便利です。レッスン前にプリントを用意したり、印刷する必要もないのでレッスン以外に必要となる作業時間はそれほどないと言えます。

レッスン開始前

学習者さんの学習目的やレベルチェック等は事前にスクールの運営担当の方が実施してくれます。だから講師はレッスンのみに集中することができます。事前に学習者さんについていろいろ教えてもらえるので、初回のレッスンでも何となく相手がどんな生徒さんなのかわかり、リラックスして働くことができます。

レッスン終了時

レッスンが終わると実施したレッスン内容を講師専用サイトの引継ぎ欄に記入し、保存します。別にワード等を立ち上げたり、メールを送ったり、手書きして提出する等の面倒な事務作業はありません。システムがきちんとしているのでレッスン前後もスムーズです。 

オンラインスクールの待遇

自宅が職場となるオンラインレッスンですが、私は50分のレッスンで1400円前後の報酬をいただいています。この金額は平均的なオンラインレッスンの講師報酬だと言えます。業務委託契約なのでレッスン以外の手当て等はありません。しかし、業務上必要となって会社に認められた経費に関してはもちろん請求することが可能です。

オンラインレッスンを初めてよかったこと

通勤時間は0分!

何より、通勤時間が0分というのが最大の魅力です。副業として働く場合や、私のように家事育児との両立で就業する日本語教師の場合、いわゆる隙間時間にレッスンを受託したいと考える場合もあるのではないでしょうか。しかし、報酬はレッスンに対してのみ発生するので、授業準備の時間をいかに工夫するかは大切です。オンラインレッスンであれば、通勤時間がないので、その分を授業準備の時間に充てられます。通勤時間≒授業準備時間と考えれば、まったくの無報酬で授業準備をしている・・・という暗い気持ちになることなく、楽しく日本語レッスンを提供することができます。

オンラインレッスンを始めて大変だったこと

レッスンとレッスンの間隔は5分だけ?!

レッスン依頼が結構あることが大変でした。少しずつレッスンに慣れていきたいなと思っている人がいたら注意が必要です。特にいまはオンラインレッスンに注目する企業や人が多いので、契約が成立するとレッスン依頼がたくさんきて、うれしい悲鳴を上げることがあるかもしれません。そして、レッスンが続けて入っていると一つ目のレッスンがおわって、次のレッスンまでが5分しかないということもあります。

オンラインツールを使いこなせる必要がある

初めて使うオンラインツールであればその使い方を学ぶ必要があります。またそれらのツールも日進月歩ですぐに進化します。だからオンライン講師としては、デバイスや簡単なIT技術について勉強を続けていく姿勢もあると充実したレッスンができるでしょう。

オンラインレッスンで働くことを検討している方へ

オンライン日本語教師には魅力がたくさんあります。通勤時間が節約でき、レッスン前後の事務作業などに無駄がありません。連絡や引継ぎもオンラインツールをつかってスムーズにできます。

無駄を省き、時間をうまく使って働けるのがオンライン日本語教師です。比較的新しい形態の日本語教師ですが、私は新しい生活様式にあった働き方として、オンライン講師を選択肢の一つにあげてよかったと実感しています。

これから副業または掛け持ちとしての日本語教師を目指す方には、特に満足できる働き方だと思います。

 

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