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日本語文法基礎 Ⅵ.形容詞
形容詞は名詞の状態・状況を説明します。
基本的には、文の中で下記の2つの使い方ができます。
日本語の形容詞の二つの使い方
1) 叙述
a. 私のかばんは小さい
b. 私のかばんはきれいだ
2)名詞句
a. 小さい かばん
b. きれいな かばん
い形容詞とな形容詞
活用の仕方によって、二つのグループ(い形容詞・な形容詞)に分けられます。
上記の例で、aのような活用をする形容詞(国語文法では形容詞)を「い形容詞」、bのような活用をするタイプの形容詞(国語文法では形容動詞)を「な形容詞」と呼びます。
日本語の形容詞は活用します。活用して、否定や過去などの意味を持ちます。
い形容詞 | な形容詞 | |||
肯定 | 否定 | 肯定 | 否定 | |
非過去 | ひろいです
|
ひろくないです | しずかです
(きれいです) |
しずかじゃないです/
しずかではありません (きれいじゃないです/ きれいではありません) |
過去 | ひろかったです
|
ひろくなかったです | しずかだったです/
しずかでした (きれいだったです/ きれいでした) |
しずかじゃなかったです/
しずかではありませんでした (きれいじゃなかったです/ きれいではありませんでした) |
文末用法
<例文>
わたしの部屋は、ひろいです。 (い形容詞)
わたしの部屋は、しずかです。 (な形容詞)
基本的には、い形容詞は「おおきい・です」のように、「い」で終わるもの、な形容詞はそれ以外です。例外的に、きれい、ゆうめい、嫌いなど、な形容詞でも「い」で終わるものがあると教えることが多いです。
名詞を修飾する連体用法
名詞について名詞句をつくるとき、語順は以下のようになります。
い形容詞 | な形容詞 |
ひろい部屋
|
しずかな部屋
(きれいな部屋) |
これでどうして「な」形容詞と呼ばれるかがわかると思います。
<例文>
ひろい部屋がほしいです。 (い形容詞)
静かな部屋が好きです。 (な形容詞)
「いい(良い)」の活用は例外的に以下のようになります。
肯定 | 否定 | |
非過去 | いいです
(かっこいいです) |
よくないです
(かっこよくないです) |
過去 | よかったです
(かっこよかったです) |
よくなかったです
(かっこよくなかったです) |
<例文>
A:佐藤さんはかっこいいですね。
B:そうですか、そんなにかっこよくないですよ。
形容詞の名詞化
形容詞について名詞を作る接尾辞「〜さ」「〜み」があります。
「〜さ」:はかれるもの。客観的な意味を持ちます。
例)高さ、長さ、重さ、広さ、深さ、暑さ、重さ、暖かさ
「〜み」:心で感じる感覚的なもの。主観的な意味を持ちます。
例)痛み、深み、甘み、丸み、重みのある言葉、暖かみのある色
*「〜さ」は多くの語と結ぶことができますが、「~み」は限定的(30こほど)。
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