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オンライン日本語教師は「孤独」なのか?【Cotoの取り組み】
反響があったとあるSNSの投稿
先日、SNSをなんとなく眺めておりましたら、「いいね」数が大量についている投稿を見つけました。その投稿の内容を要約するとこんな感じです。
「日本語を教えるなら絶対に対面の学校がいい。オンラインだと誰かに相談したくてもできないし、独りよがりの癖のあるレッスンになってしまうから」
ほほーーん。まあ…一理あるわなぁ…
個人的な事で恐縮ですが、私がCotoでオンライン日本語教師をはじめてから1年半ほど経ちました。Cotoに入った時、ビックリすることがいくつかありました。そのひとつはサポートの厚さです。詳しくはコチラの記事にありますので、よろしければご覧ください。
日本語教師1年生による「cotoに入ってビックリしたこと3選」(前編)
日本語教師1年生による「cotoに入ってビックリしたこと3選」(後編)
私がCotoという会社に対してもスタッフさんに対しても何一つ期待していなかった(失礼!)というのもありますが、こんなにしてもらってもいいの??と思っておりました。
そして、さらに1年ほど経った現在ですが………相変わらずビックリしております。
この1年で、教師のためのサポートや取り組みがさらに増え、多様化しているからです。
というわけで今回は、オンラインで仕事をする上でありがちな「教師の孤独」や「教師の成長の頭打ち」に陥らないためのCotoの取り組みを、私の体験談を踏まえながらお伝えしたいと思います。
Cotoのオンラインでの取り組み
取り組み①コーチとの面談
こちらは以前の記事にも書かせていただいたのですが、月に1回コーチと面談があります。
「わざわざ連絡するまでもないけど、ちょっと聞きたい…」ということってありますよね。そのわざわざ連絡するまでもない小さなことを質問したり、相談したりする場となっています。
レッスンの進め方について相談に乗ってもらってもいいですし、ボヤキを聞いてもらってもいいですし、ただの近況報告やおしゃべりでもいいです。
私の場合、チャットに流れている情報を読み飛ばしたり忘れたりしていることがあるので、コーチから会社の動きやお知らせをリマインドしてもらうことも…。
取り組み②教師同士がフィードバックし助け合う「互助会」
これ考えた人、天才だと思いましたね。互助会では、月に1本レッスンの録画を専用のグループにアップし、録画を見て「自分も真似したい!」「勉強になった!」と思うポイントを伝え合います。簡単にレッスンの録画ができるオンラインならではの強みを生かした取り組みです。参加は自由。強制ではありません。
冒頭でご紹介したSNSの投稿(=独りよがりの癖のあるレッスンになってしまう)を克服するための試みなのですが、たしかに私のレッスン…けっこう癖があるな、と分かります。
自分のレッスンを見てもらうのはちょっぴり恥ずかしいですが、「フィードバックはお金を払ってでも受けろ!」が信条の私には、大変ありがたい仕組みです。最近わたしは、画面共有で映し出したテキストにモリモリ書き込む私のスタイルが、あまり一般的ではないことに気づきました(笑)
他の先生のレッスンの進め方も、基本を守りながらも個性豊かで、とても学びになります。どのやり方が良いとか悪いとかではなく、自分が取り入れられる部分は取り入れるというスタイルがお気に入りです。それから、一人では気づけない自分の強みや持ち味を他の先生方から教えていただけるので自信になります。批判はナシなので、暖かで優しい空気が流れています。
取り組み③交流会や勉強会の開催
オンラインでの仕事のネックは、なんといっても「雑談のしにくさ」「気楽なコミュニケーションのとりにくさ」だと思います。こればかりはどうしても対面に劣ります。
でも、雑談って本当に大事なんですよね。相手の顔が見えることや温度を感じることが、仕事をする上でどれだけ大切なことか…。
オンライン上でも講師室を実現!ということで、交流会が増えてきましたね~。テーマはキャリアについてだったり、レッスンの小ネタだったりといろいろありましたが、結局最後はおしゃべりをしてグダグダになっていた記憶が(笑)
Cotoの先生は海外在住の方も多いので、時差の関係で早い時間に開催されたり、遅い時間に開催されたりしています。もちろんこちらも参加は自由となっています。
あとは、直接レッスンに役立つ様々な勉強会も開催されています。時間が合えば私もできるだけ参加するようにしています。オンラインの先生だけでなく、対面拠点の先生もいらっしゃるので、同じCotoで働いている人がこんなにいるんだな~と嬉しくなります。
取り組み④ Podcastをはじめとするネットサービス
オンライン・対面両方の先生が連絡用に使っているプラットフォームの他、Instagram、X、LINEグループなど、様々なツールで人と人がつながる仕組みが整いつつあると感じています。
最近では、Podcastを使ってネットラジオ版「コトハジメ」の配信が始まりました。
講師室の休み時間という設定で、私のようにオンラインやフリーランスで教える先生など、講師室のような環境がない人でも、この講師室に一緒に座っている雰囲気を味わうことができます。
「対面vsオンライン」より大切なもの
今回は、オンラインで仕事をする上でありがちな「教師の孤独」や「教師の成長の頭打ち」に陥らないためのCotoの取り組みをご紹介いたしました。
この記事を書きながら、あらためて思ったことが2つあります。
まず、たしかにオンラインは雑談のしやすさや気楽な情報共有という点において、対面には敵いません。そういう意味では孤独に陥りやすいでしょう。
ただ、これはオンラインに限ったことではないと感じます。自分から積極的にコミュニケーションをとっていくことや、情報をキャッチしようとすることは、対面とかオンラインとかに関係なく必要な姿勢なのではないかと思います。
そしてもう一つ。働く人にとっては、オンラインとか対面とかいった働き方の形態よりも、どのような人と一緒に働くのか、どのような組織風土のところで働くのか、といったことの方が重要なのではないかと。
私はこれまで、Cotoを含め、オンラインのみで仕事が完結する会社と何社か契約したことがあります。面白いことに、すべての会社でまったく雰囲気が違うのです。
私がやり取りしている担当者さんやスタッフさんが、どういう顔をしているのか、何を思って仕事をしているのか、果ては男性なのか女性なのか、最後まで分からなかったチームに所属していたこともあります。
そういうドライな職場環境が好きという方もいらっしゃるでしょうが、私は人と人が触れ合うときに生じる「切磋琢磨して成長する」「力を合わせ困難を乗り越える」といった感覚を求めるタイプなので、何か寂しく物足りない感じがしました。
そういう点では、Cotoは真逆と言っていいと思います。
というわけで、今日も楽しく、時に周りの方々にボヤきながら働かせていただいております。
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