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日本語オンラインレッスンこぼれ話
ニューノーマルの波によって、私たち日本語教育の世界にもオンラインの波が突然押し寄せてきて早1年。
オンラインレッスンあるある&解決方法
音声トラブルに対処する
こちらはzoom、google meetやSkyleでも、一旦退室してもう一度入るなどで解決することが多いです。
オンラインレッスンの環境を整える
グループレッスン
対面授業だと場の雰囲気を五感で感じ取ることができますが、オンライン授業だとなかなかむずかしく、思った以上にパワーを使います。
例えば悩ましいことの一つに、対面授業では当たり前にできるドリルなどがテンポよくできないということがあります。その小さなタイムラグの積み重ねで時間が足りなくなることもあり、フラストレーションを感じることもあります。そんなときは「対面授業と同じようにできなくて大変だ」ではなく、「対面授業ではできないことを探っていこう」という姿勢が必要かもしれませんね。
しっかりと練習するために、横に回すのではなく、1人ずつ3、4つのキューでしっかりドリルをする、またほかの人にもただ待っているのではなくミュートでも一緒にリピートする、などの練習方法を提案し、それぞれにやってもらうのも良いと思います。同じ教室にいたら、人が話している間は待っていなければいけませんが、オンラインならミュートにしておけば毎回自分もリピートができますからね!オンラインレッスンは学習者の自律学習を促すチャンスかもしれません。
zoomのブレイクアウトルームはペアワークやグループワークをするときに便利な機能です。ただ以前、こんなことがありました。ペアワークの際にブレイクアウトルームを巡回していたところ男性の学習者がペアの女の子を口説いていました。たしかに、オンライン上とはいえ密室で2人はちょっとという人もいるかもしれませんね。それ以来、私はブレイクアウトルームはペアワークではなく、3人のグループワークで行うようにしています。3人で自分たちで回しながら会話練習などを自主的にさせると良いでしょう。
ハイブリッドレッスン
ハイブリッドレッスンは参加者にとっては便利なこと(対面かオンラインで選択できるという点においては)ですが、教える側にとってはなかなかスムーズに進めるのが難しいようです。画面の中の学習者に配慮しつつ、対面の授業もするというのはなかなか大変なものです。
リピートや会話練習も、オンラインオンリーならまだ良いけれど、対面が混ざることでスピードの差が出てしまって気まずい、対面の教室で「さあ先に進もう!」というタイミングでオンラインの学習者から全然違う質問がきてペースが狂ってしまったりして、、、なかなか一体感が持ちにくいというお悩みがあるようです。
やむをえずハイブリッドにするときは、ペアワークや質問時間を決めて、その時間以外はミュートにしてもらうなど講師がコントロールする、オンライン側はチャットなどで質問を書いておいてもらうようにする、などもいいと思います。
オンラインレッスンに集中できる環境作り
レッスンへの意識が散漫になる家などから気軽にアクセスできるためか、食事しながらレッスンを受けたり、休み時間に洗濯を干しに行ったり、宅急便が来たり、なんとなく授業に集中していない様子で気になるという声もちらほら聞きます。
グループレッスンの時は周りへの影響も心配ですね。お互いに配慮が必要です。また、一方的で聞いている時間が長い授業は受け身になりやすいので、なるべく学習者主体の授業を行いたいものです。緊張感と参加意識を高めてもらうために、最初と最後に学生同士や質問タイムなどインタラクティブな会話の時間を持つというのも一つのやり方ではないでしょうか。
聴講なのかインタラクティブにするのかにもよりますが、いずれにしてもレッスンですから、教室で授業に参加するのと同じ意識で画面に向かってくださいね、そういう環境を作ってくださいね、とまめに促していくのが良いかと思います。
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