本日は麻布校講師Kさんへのインタビューの後編です。前編をご覧になっていない方はぜひこちらをご覧ください。
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講師室でのおしゃべりも楽しい
M:実際に働いてみていかがですか。
K:想像していた以上に居心地がよく、とても楽しくお仕事させていただいています。新参者の私でも諸先輩方が温かく迎えてくださり、また私の疑問にもいつでも快く答えてくださいます。おかげさまで自信を持ってレッスンに臨むことができています。先生方の経歴やバックグラウンドも様々で、講師室でのおしゃべりもとても楽しく、毎回刺激をいただいています。先ほど「すべての学生に居場所を与えようとする」のがCotoだと言いましたが、教師にとっても居場所がある、それがCotoだと思います。
コース・教材の1周目はやっぱり大変
M:今は週3回食品メーカーで商品開発のお仕事をし、Cotoでは週2回働いているそうですね。Cotoに一目ぼれして入社したKさんですが、想像と違ったことや大変なことはありますか。
K:うーん…ほとんどありませんが…。あるとすれば、思った以上に英語が飛び交っているということでしょうか。
学生さんが文法について英語で質問してきたときに、教師も英語で答えたほうが早いのかもしれません。でも、ここは日本語の学校ですから、私は日本語でなんとか対応するようにしています。あれこれ説明してもかえって混乱させてしまうかもしれないので、場合によっては「今はこれはわからなくてもいいですよ。この先のレッスンで勉強しますから」などと伝えています。
M:Cotoの教授法は、基本的には直接法ですからね。英語の使いすぎには私も注意しています。
K:それからコースや教材の1周目は、やはり準備が大変だなと思います。例えば『げんき』でも『Fun&Easy』でも、一通り教えるとどの文型がどこで登場するか、どの辺りで学生が躓きやすいかなど、いろいろわかってきますが…。
M:たしかに一周しないと全体像が体感的にわからないので、どんな教材でも1周目は大変ですね。これはどの仕事にも言えることでしょうが。
Enjyo Japanese!のために
M:Cotoは所在によって学生の属性がかなり変わりますが、麻布校は駐在員およびその家族の学生さんが多いですよね。
K:そうですね。そのような学生さんの特徴として、日本語には困っていないということが挙げられると思います。つまり、日本語ができなくても、生活や仕事にはほとんど支障がないという状況の方が多い。だから必死で勉強する必要はないわけです。
M:日本語ができなくても困らない。でも、できたらいい…ということですね。このような学生さんへのレッスンの際、心がけていることはありますか。
K:私は教師はエンターテイナーだと思っているんです。いかに相手の要望に応え、楽しませることができるか。例えば、『Fun&Easy』のUnit4にレストランなどでよく使う表現が紹介されていますが、テキストに載っている表現のほかに、「おかわり無料」とか「替え玉無料」のような言葉も教えることがあります。学生が「日常で使える表現が増えた!」といい気分になれそうだからです。楽しく実践的な内容にすることが重要だと思っています。エンタメの要素を入れることで、学生さんにEnjoy Jananese!してほしいですね。
自分が誰かの人生の一部になっている
M:今後やってみたいことはありますか?
K:現在、プライベート(大人・キッズ)、グループ(大人)に加え、サマーやウインターのキッズコースも担当させていただいています。さらに作秋より学習者向け音声コンテンツ「Cotoラジオ」のスクリプト(台本)作成のご依頼もいただき、書く仕事にもチャレンジしているところです。
Coto内でメンバーの募集があると、とりあえずなんでも手を挙げています。また、今回のインタビューもそうですが、お声がけいただいたものはなんでもチャレンジしたいです。このようなさまざまな機会があることはありがたいことですよね。
兼業でやっている商品開発の仕事はトレンドを追う仕事ですので、自分の仕事に直結する分野以外にも、常にトレンドに対してアンテナを立てていなければいけません。「日本の今を知っている」「トレンドを最前線で体感し、それを仕事にしている」という強みは、学生さんとのやり取りの中でも生かされている気がします。
ただ、商品開発の仕事で会うのはフロントユーザーばかりで、エンドユーザーに直接会うことはほとんどないんです。ですから、ダイレクトな反応がわかりにくく、自分の仕事が消費者にどう影響しているのかなかなか実感できません。
でも、この日本語教師の仕事は、学生さんの反応がダイレクトにわかるので、自分が誰かの人生の一部になっているのを実感するんです。
M:たしかに学生さんの生活の変化、感情、成長、悩み…そのようなものを常に感じますね。彼らに少なからず影響を与え、そして私自身も影響を受けている感覚があります。
K:一人の母親・日本人として外国籍のママ友たちのサポートとしていた時も、Cotoで教師として学生のサポートしているときも、「自分が相手の人生の一部になっている」「自分が誰かの役に立っている」というダイレクトな実感が、充実感や喜びになっていました。
結局、私は人が好きなんだと思います。これからも学生さんがその人らしくあるために、そしてCotoの一員として学生さんにとっての居場所を作っていくために、楽しくこのお仕事を続けていきたいです。
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