「と」「たら」「ば」「なら」どう違う、への応急対応<First-Aid Kit> 短時間に網羅的な説明は難しい… 日本語の条件節は、初級で学ぶものでも「と」「たら」「ば」「なら」と多様で、その違いを説明しようとすればするほど、沼にはまった先生も学生も多いことでしょう。それぞれの文型の差異を明らかにするには、どのような状況の下でそれが成立するのか、その前提となる条件が微細になりがちで、た...
タイパ?ワークライフバランスって?~圧倒的な「量」の先に見えるもの~ 【後編】 キャリアインタビューPart 2。前回Part 1の続きをお届けします。コトハジメ編集部のメンバーでもあるKさんの仕事観について、後半はより深く迫ります。 インタビュアーは引き続き私Matsubaraです。こちらの記事も併せてどうぞ。 インタビュイー略歴 Kさん: 現在Coto 麻布校のLD(Learning Deve...
タイパ?ワークライフバランスって?~圧倒的な「量」の先に見えるもの~ 今回インタビューさせていただいたのは、インタビュアーの私もお世話になっているコトハジメ編集部のメンバーでもあるKさんです。 いくつかの日本語学校でのお仕事、アメリカと日本を行ったり来たりする生活、子育て…。 インタビューする中で浮かび上がってきたKさんの「働くことへの考え方」はとてもユニークで、そして働き方改革に対してのある種の...
「動詞て ある」の文作から文型の意味と機能を探る 例文作成トレーニングで例文脳を鍛える cotoでは先生方のための「例文作成トレーニング」という勉強会を月一で開催しています(1回50分)。そもそも、どうして例文作成トレーニングをやるか。それは、もちろん例文の引き出しを増やすため!ということもありますが、何より文作への瞬発力を養う!というのが第一義の目的なのかもしれません。 勉強会では、その場で「今...
練習のための練習をさせない クラス内での「楽しくて」、「役に立つ」練習とは 言語学習指導の基本は、導入⇒練習というシンプルなフローです。もちろん、練習には、入れ替え練習、活用練習、スピーチやロールプレイといった応用練習など、いろんなパターンがありますが、基本は導入して練習する、この繰り返しです。 その過程を、学習者に少しでも楽しいと思ってもらえるか、つまらないと感じさせてしまうか。 そもそも「楽し...
日本語教師は「心」を使う仕事?! みなさま、日々のレッスンお疲れ様でございます!いきなりですが、みなさま心身ともにお元気でしょうか?今回の記事は、日本語教師の「メンタル」についてです。 俗に仕事は3つに分かれると言います。肉体労働、知的労働、感情労働です。もちろんきれいに分かれるわけではありませんが、日本語教師という仕事は、感情労働の比重が非常に大きいと感じています。 感情労働は相手の心に向き合う...
終助詞の「の」は、単なる疑問詞の「の」なのか。 「~の?」って言われると、こわくない?! いつかの講師室での雑談。 明日早いの? うん早いの。 終助詞「の」には、1)疑問と2)断定の意味がありますが、1)疑問の場合、単なる疑問文というより、場合によっては尋問されているように聞こえて「こわく」感じることがない?という話が出ました。 また、学生から、どういうときに「の」を使えばいいのか、フォーマルスタ...
敬語練習の引き出しを増やそう! 「敬語」に対する苦手意識… 先日、自分が担当したクラスで敬語を扱ったのですが、「敬語」と言った途端に、「あ〜〜〜」とガッカリしてしまった学生が…。この日に限らず、他のクラスでもちらほらこのような反応を見かけたことがあります。敬語は、日本で生活していたら、避けては通れないものですが、「覚えるものが多すぎる!」、「仕組みも難しい!」、そもそも「そんな仕組み、自分の言語に...
「苦手」と「下手」の違いをどう教える? 「苦手」か「下手」か、誤用はどこから? 初級の学習者からよく「苦手と下手の違いは何ですか?」と質問を受けることがあります。また、「わたしは辛い食べ物が下手です」「わたしは勉強が下手です」といった誤用も耳にします。 英語に訳すと「苦手」も「下手」も「be bad at doing」や「be poor at doing」などになりますが、これだけだと説明が足りま...