日本語ならでは?の挨拶あれこれ ところ変われば品変わる、ではありませんが、「こんにちは」「ありがとう」など、どの言語にもあるあいさつ以外にも、その国や地域の文化・慣習などが色濃く反映された固有の「あいさつ」表現というのは存在するように思います。 今回は、日本語学習者が、混乱しやすく、理解しにくい、また間違いやすいあいさつ表現について、それぞれ解説を加え、どう指導、説明していったらいいかを考えます。...
日本語教師こそ、HPとMPの“残量チェック”を MP残量、大丈夫ですか? 皆さんは、ロールプレイングゲーム(RPG)をやったことがありますか? プレイヤーは主人公となり、旅をしながら仲間と一緒にモンスターと戦います。 そして画面の隅には、おなじみの2つのゲージが表示されます。 HP(体力)とMP(精神力)。 日本語教師としての毎日も、RPGのようなものだと感じます。 HP(体力)は、睡眠・食事・運...
導入って奥深い〜! 導入で失敗するパターン8選 導入でタジタジに… 以前、導入をサボるとどうなるんだろう?という素朴な疑問から、導入時の注意点を考えてみる記事(「導入」をサボるとどうなるのか?「〜ましょうか」「〜ませんか」を例に)を書きました。 こんな記事を書いておきながらなんですが、先日導入でズッコケてしまいましたので、お恥ずかしながらシェアさせていただきます。 その日の文型は「のに」。私はこの...
【どっちでもいい…は危険?】フレキシブルな日本語の語順 初級学習者にどう教える? 日本語は語順がフレキシブル 突然ですが、学生から以下のような質問があったとしたら、どのように答えるでしょうか? ①「京都で写真をたくさん撮りました。」 ②「京都でたくさん写真を撮りました。」 この2つの文は同じですか?どっちがいいですか? うーん…「どっちでもいいよ」と言いたくなっちゃうなぁ…。 では、...
【スポット講師であれば、どなたでも参加OK】オンライン勉強会:教案作成のコツ(導入編)のご報告と次回予告 初心にかえる心地よさ Cotoでは定期的に毎月数回、内部の講師向けにオンライン(Zoom)にて勉強会を開催しておりますが、2025年1月から一部の勉強会の参加枠をスポット講師(※)の皆様方にも拡大しています。 ※スポット講師とは・・・Cotoの業務委託講師として、主に企業派遣レッスン(対面また...
非漢字圏の学習者へ、漢字をどう教えよう? 非漢字圏の学習者の中で、日本語のゴールを中級以上に設定するなら、漢字学習は絶対に避けられない大きな関門のひとつです。もともと漢字のフォルムや表意文字であることへの興味などがあれば別ですが、ひらがな・カタカナを覚えたあとに第三の表記法として、2000以上の漢字が待っているという現実にひるまない学生はあまりいないのではないでしょうか。 では、私たち教師は、その...
「学生が思い通りにならない!」イライラの処方箋~「関心の輪と影響の輪」のお話~ 「学生を信じて」と言われると… 私の周りには日本語教師のみならず、教育関係の仕事についている方がけっこう多いのですが、中学校に務める知人がこのような話をしてくれました。 ある問題行動を繰り返す生徒。知人はその生徒と接し、生徒の背景にある孤独感や、自己表現が上手くできない苛立ちに気づいたそうです。そして、必ずその生徒は良...
「導入」をサボるとどうなるのか?「~ましょうか」「~ませんか」を例に 「導入は大事」だというが 他の先生のレッスンを見学させていただいて、いつも勉強になるのは「文型の導入」。 どんなシチュエーション設定?学生からどんな発言を引き出そうとしている?どのように文型に持っていく?など考えながら見学しています。先生方の個性が出るので、ちょっとワクワクしちゃいます。 導入はとても...
【罠だらけ!?】日本語の授業でロールプレイをする際のコツと注意点 ロープレについて語る第2弾 日本語の授業でのアクティビティの定番「ロールプレイ」。定番ゆえに、私なんかは「やるのが当たり前」と特に疑問にも思わずロープレを取り入れてきました。 そこで「なぜロールプレイをするのか?」と、あらためて意義や目的を考えてみたのがこちらの記事です。 【素朴な疑問】なぜ日本語の授業でロールプレイをやるの? 今回...