スポット講師向け勉強会レポート クラスで英語をどう使うか? 3回目の合同勉強会テーマは「媒介語をどう使う?」 本年より月に1回スポット講師(※)向けの勉強会を開催しており、先日3回目の勉強会が終わりました。 ※スポット講師とは 業務委託講師として、主に企業派遣レッスン(対面またはオンライン)、Cotoでの短期レッスン(キッズコースやプロジェクトなど)を担当 この勉強会は、Cotoで定期的に開催して...
同じ漢字でも意味が違う?中国語話者の誤用や質問の実例から見る漢字語彙の意味の違い 意外とある?日本語と中国語、それぞれで使われる漢字や語彙の意味の違い Cotoはもともと欧米出身の学生さんが多い日本語学校なのですが、ここ最近は東アジア出身の学生さんも多くなってきたと聞きます。私はオンラインコースに所属していますが、言われてみれば、中国語圏や韓国の方の名前だろうなと思うお名前を見る機会が増えていると...
気になる学生の口癖 日本語教師としてどのように直す? 以前コチラの記事(気になる学生の口癖 日本語教師としてどう捉える?)で、「そもそも口癖は直すべき?」「日本語教師の役割って?」ということについて書かせていただきました。 口癖はあって当然!とはいえ、言葉が詰まった時に同じ言葉を繰り返す、日本語ネイティブが使わないような不自然な口癖を使う、癖が強くて会話が疲れる…これのような気になる口癖が化石化し...
使いこなすとなると、結構難しい「可能動詞」 「可能動詞はいつ使うんですか」ちょっと驚くこの質問、しかしこの質問を受けたことは日本語教師人生の中で一度や二度ではありません。活用形の名前にも「可能 potential」とついているし、日本語教師としては「可能形」ほど、意味や機能について説明不要な活用形はないと思いきや、国や言語の違う学生にとっては実は使いこなすのは、けっこう難しいのではないかと思ってい...
「ば形+てください」の文型から見えてくる、条件節文の制限 日本語の条件節には、「と」「ば」「たら」「なら」があり、学生はもちろん、先生方も、違いの説明に戸惑うことも多いかと思います。 「ば」のほうが意志が強い(絶対条件)など、主観的なニュアンスなどで説明するより、接続のルールなどテクニカルな切り口で説明したほうが絶対に簡単・簡潔だと思うので、まずはそのルールを見つけるべく、今回は「~ば、てください...
気になる学生の口癖 日本語教師としてどう捉える? 周りの日本人…何やってたんだ… コメント:「日本のラーメンおいしいってばよ!」 私:「なんじゃ〜!その日本語は(笑)」 …これは、以前わたしが気まぐれにやってみたライブ配信に寄せられたコメントの一つ。 アニメで覚えた表現をとりあえず使ってみたようです。 ライブ配信をしていると、アニメやドラマで覚えたと思われる表現を使ったコメントがどんどん来るのは面...
「おそい」の誤用の理由を探る 初級語彙の中でも誤用が多い 「おそい」は初級語彙で、かつ日常語彙でもあるため、一見簡単そうに思えますが、実は学生の誤用が多い語彙でもあります。初級の学習者のみならず、中級以上の学習者でも、正しい使い方ができない学生が多くいるのではないでしょうか。 どうして誤用が多いのか。その大きな理由の一つに「訳語(英語の場合、’late’, ‘slow’と、二つの異なる意味の訳が出...
1 有標が多い言語に挑戦する感覚とは??~中国語母語話者が日本語を勉強する時~ 1.1 中国語母語話者が日本語にチャレンジする時… 你好! 突然ですが、皆さんは中国語にどのような印象を持っていますか? 漢字という大きな共通点があり、そのおかげで街中の中国語も何となく意味が分かる時がありますよね。 昨今はインバウンドの影響もあり、日々の生活の中で中国語を耳にする機会も多いのではないでしょうか。 そん...
1 日本語学習における母語の影響を考える~中国語母語話者編~ 1.1同じ母語の学習者の共通の間違いってあるよね? 「有名の人」 「ほうかの人に聞いてみます。」 「とでもありがとうございます。」 これは私の学生さんたちの発言例です。 皆さんの学生さんにも、こういった誤用をする学生さんはいませんか? 誤用の中には、「あれ、前にも同じ母語の学習者さんが間違えてたな…」というような、特定の言語の母語話者に...