第3回 Kidsレッスンってどんなことをするの?

第3回 Kidsレッスンってどんなことをするの?

はじめに

Cotoでは現在日本に住んでいる、あるいは長期休みを利用して日本に短期滞在している多文化背景を持つ子どもたち(or海外にルーツを持つ子どもたち)のkids(8歳~15歳)を対象にしたグループレッスンを行っています。

これまで大人向けのレッスンを数多く提供してきたCotoですが、「うちの子どもが受けられる日本語のクラスはない?」学生からのリクエストから始まった 「kids Course」レッスン、、、これは私たちにとってワクワクする新しい挑戦です。

今回はCoto Kidsレッスンの特徴や考え方を紹介します。

Kidsレッスンの学習目的

子どもたちはなぜ日本語を学ぶの?

はじめに、外国籍のKidsたちはなぜ日本語を学ぶのでしょうか。

この記事を読んでいる方の中には外国語学習歴のある方がたくさんいらっしゃると思います。では少し思い出してみてください。なぜその言語を学習しようと思ったのでしょうか。

外国語のドラマを吹き替えや字幕なしで観たいとか、海外旅行に行ったけど現地の人と殆ど交流できず残念な思いをしたとか、せっかく学校に留学生が来たのに全然話せなくて悔しかった…等々、あるいは果たしたい目的 ―語学資格試験でハイスコアを取って進学や就職に使いたいとか、 よりハイレベルな留学先に行きたい…などがあったのではないでしょうか。

子どもたちは違う

ではKidsはどうでしょう。彼ら自身の意志で外国語を学ぶのでしょうか。彼らに目標や目的があるのでしょうか。

答えは限りなくNOかと。

大人向け日本語レッスンに来る学生たちは、日本語が必要なシーンに遭遇し、自身の意志で「学びたい」と思って学習を始め、常に上達したいという思いを抱きながら学習を続けます。

一方Kids向け日本語レッスンに来る学生(キッズ)たちは、「学ばせたい」という親御さんの意志であることが多く、親にすすめられて学習を始めるケースがほとんどです。

このように、大人とキッズでは、学習を始めるそもそものスタートラインがだいぶ違うのです。

じゃあ、何を学ぶ?

次にKidsたちが、どんなシーンで日本語が必要になるか考えてみましょう。

年齢的に彼らは自分で買い物をしたり、日本人に何かをお願いしたり、誰かに注意したりする場面が少なく、さらに海外に住んでいる場合となると一人で出歩くことさえありませんよね。必ず誰か大人と一緒に行動しているのではないでしょうか。

また、何か資格取得を目的としていたり、正確な文や複雑な文で何かを伝えたり理解しなければならない場面もほとんどありません。

こういったシーンで日本語を学ぶ必要性はあまりないとなると、いったい何を勉強させたらいいのやら、、、。彼らの学習のモチベーションっていったい何?

大人のレッスンにあるサバイバル日本語や文型積み上げ式の学習方法は必要なさそうですね。実生活での必要性というより、もっと本質的な学びです。

Cotoが見つけた答え

ここでCotoが着目したのが、「彼らが興味があることを自分の言葉で人に伝えられる」ということです。Coto のキッズコースは「見て・聞いて・嗅いで・食べて・触れて」、五感のすべてを使って彼らが初めて出会う「日本」「日本語」に触れることから始めるカリキュラムになっています。

Kidsレッスンの特徴

体験を通して学ぶ

では五感をフル稼働させるKidsレッスンとはどのようなものでしょう。

大人のレッスンでは文型などのルールを中心としたアプローチで教えることが多いと思いますが、Cotoのキッズレッスンでは「体験を通して学ぶ」ことを大切にされています。

一律に同じものを提供するのではなく、それぞれの年齢の子どもの発達段階に合わせた特徴的なアプローチをするということです。

たとえば、たとえば、おりがみを折りながら色の名前を覚えたり、おにぎりを作りながら「さんかく」「おおきい」「すっぱい」を体感したり、お正月には干支を学んで自分の干支の動物について日本語でプレゼンしたり・・・。

『①語彙や文型を学習する→②活動の中で使う』というステップを踏むのではなく、体を動かしたり、手先を使ったり、何かを作ったり、そうした『活動をしながら』いつの間にか身に付けていく。

同時に日本語を通して日本や文化を知る楽しさを得ることができる。「ことばと異文化体験が一体化している」―そんなイメージです。

ことば以上のものを持ち帰る

彼らがレッスンを通して持ち帰るものはことば以上のもの。

自分の国と同じところ/違うところ、生まれて初めてのにおいや味、同じ体験をした仲間との思い出。全身で何かを掴み、感じ取り、表現する。時に笑い、時に競い、時に協力し、時に称え合う。

そうしてこうした活動を繰り返すことによって日本語力が自然とスパイラルアップし、気が付いたらいつの間にか日本語が口をついていた、仲間との会話が日本語だけでできるようになっていた、日本人とコミュニケーションが取れるようになっていた。

日本語を学ぶって、日本を知るって楽しいかも!と思ってもらえたら最高ですよね。

それが学ぶモチベーションになるのだと思います。

実際に起きたこと

実際にCotoのキッズコースに参加してくれた子たちの例を挙げると、初日は何も話せない、何も聞き取れない「ゼロ日本語」だったのに、毎日レッスンを受け続けることで、「あいさつ」「基本語彙」「簡単なやり取り」「自分の感想や感情を伝えること」「ひらがな・カタカナの読み/書き」をどんどん身に付け、お迎えに来た親御さんを驚かせている、というシーンが何度もありました。

大人と違ってキッズたちは母語の習得も発達段階にあります。それゆえ、母語/日本語を大人ほど区別することなく、レッスンで様々な方面からの日本語を受け取りながら自然習得に近い形で身に付けられるのかもしれません。

このように大人より柔軟な子どもの脳の特性を生かしつつ、飽きない工夫を随所に施したカリキュラムがキッズレッスンの特徴なのです。

私自身も多くのキッズに、これからもワクワクする学びを届けられたらと思っています!

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