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新型コロナウイルス関連の語彙・表現について
コロナは「いる」ですか?「ある」ですか?
日本語学習者が知っておくと便利なコロナ関連用語
自治体などでも新型コロナウイルスについて「やさしい日本語」で書かれているものがありますが、やはり語彙や表現を知らないと理解することはできません。必要ならレベル外の語彙表現であっても紹介しておくことをお勧めします。
今回は、知っておきたいコロナ関連用語をご紹介します。また、N4、N3レベルのクラスで導入した後で、実際に学習者から出てきた例文もあわせて、ご紹介します。
コロナ禍
例えば、よく学生からよく聞くフレーズ「コロナだから、出かけられません。」
あれっと思いませんか。
「風邪だから、出かけられません」は、「私が風邪を引いているから」という意味。「コロナだから」まあ、わからなくもないですが、正しくは「コロナが流行っているから」「コロナが怖いから」などですね。
これを「コロナ禍」と言ったら、どうでしょう。しっくりきませんか?
「コロナ禍」の「禍」は「災い」や「災難」を意味することばです。「コロナ禍」という言葉、去年の3月頃から、新聞やネット上でよく見かけるようになりました。これは「禍(か)=pandemic」という言葉を加えるだけなので、初級の学習者でも簡単で覚えやすいのではないでしょうか。
英語でもCOVID-19 pandemicという言い方があります。パンデミックは正しくは「世界的大流行」と訳されますが、意訳したら、COVID-19 pandemic=コロナ禍がしっくりきます。事の重大さもしっかり伝わるのではないでしょうか。新語なので、メディア等では「コロナ禍」ということばの使い方への慎重論もあるようですが・・・
感染者
これも初級のクラスでも休み時間や授業前のウォームアップなどで話題になります。日本国外への行き来がしにくい今、やはり気になっているように見受けられます。
「最近、感染者が(だんだん)増えています/減っていますね。」
3密
英語ではClosed spaces、Crowded places、Close contact settingsで、avoid the “Three Cs”ですが、Three Csと言われても日本人は???なので、やはり「密」は聞いて理解できるといいでしょう。
「3つの密を避けましょう。」(「避ける」はJLPTだとN3レベルの動詞)
ワクチンを打つ
これもここ最近非常に学習者が気になっているトピックでレッスンでもよく話題になります。ワクチンは英語だとvaccineです。日本語と英語では発音が大きく違います。「ワクチン接種を受ける(have the vaccination)」がちょっと難しいなら、「ワクチンを打つ」でOK!
「いつ、ワクチンが打てますか。」「アメリカの母は先週ワクチンを打ったと言っていました。」
副反応がある
ワクチンを打った後に副反応があることがあります。調子が悪くなると不安になりますね。レッスンでもそのような話題になることがありますので、主な症状例を取り上げてみます。
ちなみに、治療に使う薬等によるものは「副作用」と言い、ワクチン接種等によるものを「副反応」と言います。英語ではどちらもside effectです。
- 注射を打ったところが腫れています。(The place I got the shot is swollen.)
- 注射を打った腕が痛くて、上がりません。The arm I got the shot in hurts and I can’t lift it.
- 頭痛がします。( I have a headache. )※腕や頭がズキズキたい場合は・・・throbbing pain
- 寒気がします。(I feel chilly.)
- 熱が38度あります。(I have a fever of 38°)
- 体がだるいです。(I feel heavy. I feel tired.)
- 吐き気がします。(I feel nauseated.)
在宅(ワーク)・リモート(ワーク)
働き方が変化して、日本で働く学習者も在宅で、リモートで仕事をする人が増えましたね。
「緊急事態宣言が出てから、ずっと在宅で仕事をしています。」「在宅ワークは楽ですが、家族がうちにいるので、会社のほうが集中できます。」
>>>コロナ関係の語彙表現、コトアカデミーでは英語でも紹介しております。学習者にもぜひこちらのサイトをご紹介ください。Important Coronavirus Vocabulary in Japanese
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