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フランスで日本語を教える
「海外で日本語教師になりたい」という方はたくさんいると思います。フランスでは今でも柔道をしている人がなんとっ!日本の3倍で、ご年配の方々には食文化はもちろん、浮世絵、茶道、歌舞伎等、文化的な側面から日本に関心を持っている人はとても多く、若者たちの間では、毎年ジャパンエキスポが開催され、20万人以上の人が来場しているくらい日本のポップカルチャーの漫画やアニメがとても人気が高く、フランスでは日本と同じぐらいの漫画大国なので、もちろん日本語も大人気です!
しかし、フランスは物価が高く、高額な学費を払ってまで日本語を勉強したい、というまではいかないのが現状です。「留学したい」「日本で仕事したい」という方も中にはもちろんいますが、ほとんどの人が「趣味」で勉強していると言っても過言ではありません。フランスでは民間の日本語学校のほとんどが、アソシエーションという組織(非営利団体)で作られています。なので、アジア圏とは少し様相が異なります。
フランスで日本語講師になるには
資格
必要な資格は職場にもよりますが、民間学校だと以下のいずれかを取得していればOK!という学校も多いです。しかし、大学卒業は必須です。
①日本語教師養成講座420時間コース(文化庁受理カリキュラムに限る)修了者
②日本語教育能力試験合格者
③修士課程の日本語専攻修了者
大学や高等学校で働くには上記の3つ、全て必要なところもあるのでよく確認しておいたほうがいいです。経験がある方を求めている学校が多いので、経験は積んでおいたほうが得です!
求人の探し方:インターネットか現地のフリーペーパー
フランスでは在仏日本人用のフリーペーパーがいくつかあり、パリや大きな街の日本食材店や日本に関係のあるショップで無料で配布されているので、自由にもらうことができます。
民間の語学学校の求人は、在仏日本人向けの情報サイト(下記に情報記載あり)や情報誌にたまに掲載されていることがあるので、こまめにチェックすることをお勧めします。
・MixB:https://fra.mixb.net/
・Jimomo:https://paris.jimomo.jp/
・ovni:https://ovninavi.com/
大学など教育機関での求人は、フランス日本語教師会などの学会に加入すれば手に入ります。教師会では教育機関以外にも、一般に出回らない求人情報を見ることができます。
フランスで個人事業主になる
日本語講師の選択は「どこかに雇われる」だけではありません。ある程度経験がある方は個人でやってみるのも手だと思います。個人事業主、つまりフリーランサーです!ヨーロッパではフリーランサーは自由があってとても便利な仕事として人気があります。フランスで個人で働くには個人事業主(Micro-entrepreneur)として届け出を出して個人の会社を作るか、CESUというシステムを利用して「生徒さんに雇ってもらう」方法があります。このどちらかがないと働けないので注意してください。
フランスのパン屋やレストラン、アジアスーパーに行くと必ずフリー掲示板に「求人貼り紙」があります。お店の人から許可は必要ですが、大体誰でも貼ってもいいそうなので、こちらを利用するのも手だと思います。時々電車の中、駅の椅子の上に紙が置いてあるだけの場合もあります。機会があったら、ちらっとお店を覗いて良さそうだったら貼ってみるのもいいかもしれません。
強みになる語学レベル
現地の言葉は授業のコミュニケーションに不可欠です。フランスで日本語を教える場合はほぼ間接法で、英語が分からない学生もたくさんいます。フランス語のDELFでB1レベルがあると安心だと言われていますが、最低でも日常会話のレベルは必要で、特に初級のクラス内では「Je ne compreds pas」「○○…Qu’est-ce que ça veut dire?」とほぼフランス語で質問がきます。また、教師としてだけでなく、フランスで生活するにはフランス語は少しでも知っておいた方が生活が楽になると思います。
まとめ
海外での日本語講師の選択の中にフランスを入れるのもいいかもしれませんが、アジア圏とは違い、ビザを出してくれる学校はないに等しいので、ワーキングホリデーを使用して仕事をしてみるか、学生ビザで来て言語を学びながら教えるという手段が一番早いかと思います。また、渡仏する予定がある方はその前に経験を積んでおいた方が仕事は見つけやすいです。
アジア圏とは違う「日本語講師」をフランスでも味わってみませんか。
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