日本語教育能力検定試験対策 no.3:音声編

日本語教育能力検定試験 :音声編

明日から10月、試験まであと3週間!検定試験受験者応援企画の第3弾は音声編です。

実際に日本語レッスンをするようになってからも音声に関する知識は、発音やプロソディ指導の際に役に立ちます。しっかり学んでおきたい知識なのではありますが、試験っていうのはやっぱりコツがありますからね・・・。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」ですね、これまた。

試験Ⅱの音声問題は解答時間は30分、配点は40点。試験Ⅱは例年同じパターンなので、実は対策しやすいパートです(でも苦手な人が多く、平均点も低い・・・)。聴解・音声問題は聞く前に(超直前まで)どれだけ準備ができたかで合否が決まります。しっかり準備をしておきたいですね。

みなさんの頭に入っているものを100%を試験で出し切るための超直前準備についてシェアしたいと思います。

問題1:アクセント

アクセント形式の問題が6問です。1・2番が6拍、3・4番が7拍、5・6番が8拍で拍数は毎回同じです。

0.  準備 番号の上にひらがなを書く。

  1. 最初の2拍に気をつけてください。ここで選択肢が減ります!共通語のアクセントは、1拍目が高ければ2拍目が低く、1拍目が低ければ2拍目は高くなるというルールがあります。
  2. 次に聞くべきポイントは、一度上がったものがどこで下がるか、一度下がったものがどこで上がるかです。

超直前準備

試験Ⅱの前の昼休みにアイドリングをしておきたいです。耳をあたためておく、つまり、聞く準備をしておくということです。過去問をスマホに入れておき、聞けるように準備しておきましょう。

試験が始まったら、あとは問題に五感フル稼働&全集中で挑むのみ。耳でしっかり聞き、試験問題の高低を指でなぞりながら、声を出して(もちろん超ウィスパーボイスで)問題を解きましょう。

 

問題2:「拍の長さ」「プロミネンス」「アクセント」「イントネーション」「ポーズ」

「拍の長さ」「プロミネンス」「アクセント」「イントネーション」「ポーズ」など発音上の問題点を指摘する問題です。たくさんのことに意識を働かせるのが大変で苦手〜と言う方も多いかもしれませんね。アクセントの組み合わせがあったりするのがトリッキーですね。

聞き取りのポイントは・・・

○ 拍の長さ:拗音は1拍、特殊拍(促音「っ」、引く音「ー」、撥音「ん」)は2拍

△ プロミネンス:どこを強く言うか、強調して読むか。QAの場合は、新情報や疑問詞が強く読まれる場所です。「なんで?どうしてその単語を強調するわけ?」変だと感じるはずです。

□ アクセントの下り目:単語の中の音の高低「アクセントがどこで下がるか」です。単語の中の1拍が変な下がり方をしています。通常、アクセント格は強く聞こえます。下がる1個前の音はどこかがポイントです。

ー 文末・句末イントネーション:文末・句末(ほぼ文末)に変な抑揚があるかどうか。

/ ポーズ:変な間があるか否か。これは余裕でわかる。

超直前準備

聞く前に選択肢に印をつけておきましょう。視覚的にもパッとわかるように上のように選択肢に「○、△、□ 、ー、/ 」で印をつけておきます。文字より視覚の方がシンプルでわかりやすいですし、手を動かして確認するのも脳に効果的です。練習のときからこの印をつけるクセをつけておいてくださいね。

印をつけることで、同じ言葉がいくつ使われているかが瞬時に確認できます。たくさん出てきている言葉は正解の可能性が高いです。そこが正解かもという意識で聞くことで、フォーカス・ポイントが絞られます。

 

問題3:発音に関する知識問題

「調音点」「調音法」「舌の前後位置や高さ」「声帯振動の有無」など発音に関する知識が問われる問題です。学習者の発音上の問題点を選ぶ問題学習者の発音上の問題点を指摘するもので、1番〜3番は口腔断面図を選ぶ問題です。4番~8番では調音に関する用語が出てきます。用語をしっかり覚えて、意味を理解しておく必要があります。

知識問題なので、もうこれは覚えるしかありません。みなさんお持ちの『日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第5版』のP487の口腔断面図で調音点・調音法をしっかり覚えましょう。図を見て「口蓋帆が開いているから鼻音だ」「口蓋帆が閉じていて舌/唇で閉鎖されている(呼気を完全にふさいでいる)から破裂音・破擦音だ」「隙間が空いているから摩擦音だ」を調音法で切り分け、次に調音点をチェックのように整理の仕方がポイントです。もちろん母音(P465)の表もですよ〜。逆三角形を書いて、左から順番にイエアオウと書きます。

<超直前準備>

試験Ⅱが始まったら、問題用紙の余白に子音の調音表を書きましょう。そして、母音の表も書いておきましょう。ということで、短時間で表を書けるように練習しておくことがマストですね。

 

試験Ⅱの音声問題は対策をすれば、実は他の試験科目より点数をとりやすいところだったりします。ぜひ、しっかり試験準備をすることをお勧めします。試験が始まったら、まずはバババっと表を書き出して問題を解く環境を整えてください。皆さん、頑張ってくださいね。

 

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