日本語教師に求められる役割とは? パート4
エバリュエーター、かたかな変換が一回でできないのとグーグルでもカタカナ・サーチではでませんね。
カタカナばっかり使う日本語教師みたいでちょっと微妙ですが・・・ここまでカタカナできてしまったので貫きます。
日本語教師に求められる役割パート4はエバリュエーターです。
エバリュエーター
エバリュエーターとはevaluateする人、評価をする人という意味です。
日本語のレッスンではどのような時に評価をするでしょうか。
テスト
一般の学校などではテストがあり嫌でも評価をおこなっていると思いますが、プライベートレッスンなどではどのように実施していますか?
もちろん学習者の方それぞれに好みはあると思います。
私たちの学校でもテストの日には「必ず休む!」というびっくりな方もいらっしゃいます。
評価は目標に対して今自分がどのあたりにいるのかを知るために必要なものです。大きな目標がある人ほど、この「評価」がないとどうしても日々の学習がだれてしまいます。
せっかくお金を払ってレッスンをしているのだとしたら、もったいないですね。
よりスキルの高い日本語教師になるためには、評価のシステムを提案できることがとても大きなポイントになります。
プライベートレッスンであっても、使うテキストがきまったら、「1課が終わったら漢字テストしましょうね。」「2課ごとに語彙のテストをしましょうね」と是非提案をしてみましょう。
真面目な学習者の方ほど、うれしい悲鳴(?)をあげると思いますよ!
フィードバック
評価の一つとしてフィードバックをするということも挙げられます。
フィードバックの方法は色々ありますが、学習者の発話が間違っていたり、適切でなかったりした場合、皆さんはどのようにフィードバックをしていますか。
例えば、学生が「昨日、歯医者に行きます。」と言った時、あなたならどうしますか。
「”昨日”だから過去形です。『行きました』ですね。」
このようなフィードバックの仕方もあるでしょう。
ただ、ここが間違っていると何度も訂正されると学習意欲が削がれることがあります。また、いちいち訂正をしていると会話の流れを壊してしまうこともありますね。
そんな時に、教師が「そうですか。昨日、歯医者に行きましたね。」と、さりげなく正しい言い直す方法(リキャスト)があります。または、「ん?昨日、歯医者・・・」と正しい答えを誘導する方法もあります。ペアワークやディスカッションをしている最中なら、一通り終わった後に良かった点を褒めつつ、気になった点を1つか2つ伝えると言う方法もあるでしょう。
活動の目的を考慮しつつ学習者の表情を見て、どのように、どんなタイミングでフィードバックしたほうがいいのかを瞬時に判断するエバリュエーターとしての力が日本語教師には必要です。
まとめ
日々レッスンをしている先生からの評価というのはとても貴重であり、モチベーションを高めることにつながるため、とても大切なものです。また、評価は学習の動機付けやペースメーカーとしての役割も担っています。
だれでも褒められたり、正しいことを認められたりすることは嬉しいものですよね。
特に中級を過ぎると、学習者は初級の時のように自分で上達を実感することが少なくなります。
ぜひ学習者をよく観察して、自分のクラス・学習者にあった方法をいろいろ試してみてください。まずは自分はいつもどうやって評価しているか、それによって授業や学習者にどのような影響があるか意識することから始めてみてはいかがでしょうか。
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