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テンス・アスペクト
時間を表す表現には「テンス」と「アスペクト」があります。日本語では、その動作がどの場面に、どの段階にあるのかをいろいろな文法形式を使って表します。
完成相 | 継続相 | |
非過去 | スル | シテイル |
過去 | シタ | シテイタ |
テンス(時制)
出来事がいつ起こったか。
出来事が起こったのが、過去なのか、現在なのか、未来なのかを表すのがテンスです。
<例>
非過去:「明日、ディズニーランドに行く」「今日はいい天気だ」
過去:「昨日、学校を休んだ」「昨日は忙しかった」
アスペクト(相)
出来事のどの局面をとらえているのか、わかりやすく言うと「動作がどの段階か」ということです。
一つの動作にフォーカスしたとき、その動作は開始前か、その動作をしている最中か、終了したところかなどいろいろな段階が考えられます。これがアスペクトです。
完了・未完了
*「昼ごはん、食べた?」のように、動詞のタ形はテンスもアスペクトも表します。この質問に対する答えを見ると違いがわかります。
A:昼ごはん、食べた?
B1:ううん、食べなかった。(テンス)
B2:ううん、まだ食べてない。(アスペクト「未完了」)
完了の時は「うん、もう食べた」になります。
初級で出てくる「~ている」2つの中心的用法
(1)動作の継続「継続相」
例:今、友達と昼ごはんを食べています。
「食べている」は、食べる動作が始まって、今、食べている最中を示しています。
(2)結果の状態「結果相」
例:メガネをかけています。
「今、メガネをかけている最中」ではありませんね。メガネをかけて、その結果が残っていることを表しています。
アスペクトの形式
・補助動詞: 〜ている、〜てある、〜てしまう など
・複合動詞: 〜(し)始める、〜(し)出す、〜(し)続ける など
・その他: 〜るところだ、〜ているところだ、〜たところだ など
タ形の慣用的表現
次の表現は現在の状況を表しているにもかかわらず、タ形が用いられています。
「お腹がすきました」「のどが乾きました」「ああ、疲れた」「困ったな」など
*参考:ブログ記事「ありがとうございます」と「ありがとうございました」の使い分け
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