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アメリカで日本語を教える
日本語学校 / ジャパニーズスクール
いわゆる「日本語教師」として勤務します。学校によって対象学生は様々で、年齢、国籍、バックグラウンドも異なります。
ほとんどの学校が養成講座・検定合格を基本的な条件としてあげていますが、中にはそうでない学校もあります。ただ、「米国在住者」としているところは多いので必ず確認してください。
大学・専門学校・高校などの公的機関
大学や大学院で自身の勉強をしながら、Teaching Assistantとして働く場合やパートタイムで働く場合が多いです。運が良ければ、そこから専任になることもあります。
初めから専任として働くには、「大学院卒業」を条件の1つにしている学校が多いです。
J-LEAPなどのプログラムを通して渡米する
J-LEAPは、国際交流基金による派遣事業です。初中等教育機関でのアシスタントティーチャー・周辺地域での日本語教育や日本文化支援者としてとして勤務します。
(詳細こちら https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/teach/dispatch/voice/j-leap/)
他にもアメリカで日本語教師をするためのプログラムがいくつかあるので、自分に合ったものが見つかるかもしれません。FulbrightやALLEX Foundationもそういったプログラムの1つです。
※番外編・・・日本語そのものを教えるわけではありませんが、日系幼稚園や保育園(幼稚園教諭免許・保育士資格が必要)、補習校(放課後や週末に、日本語の教科書で社会や算数などの教科の勉強をする学校)の求人もあります。
アメリカで日本語教師になる準備
アメリカのビザ
働く機関やポジションによって、学生ビザ・交流訪問者ビザ・就労ビザのいずれかを取得することになりますが、通常は学校が取得のサポートをしてくれます。
ただし前述したように、募集条件に「米国在住者(つまり永住権やグリーンカードなどの保有者)」と記載しているところが多いので要注意です。
住むところ
公的機関であれば、アパートや家賃補助を提供してくれる場合が多いです。そうでなければ、自分で見つけておく必要があります。
保険
医療保険などサポートしてくれる学校もあればそうでないところもあるので、採用前に担当者と確認することをお勧めします。
交通手段
市内ならバスやメトロが発達しているので問題ないですが、田舎の方では公共交通機関が発達していないところも多いので車があった方が便利です。
アメリカではUberという配車アプリも主流です。日本のタクシーに比べてもかなり安く便利なのでUberだけで生活している人もたくさんいます。しかし、本当に田舎になるとUberすら捕まえるのが難しい場合もあるので、へき地に行く場合は下調べをしておくといいと思います。
英語
アメリカに住んでいる人の多くは、こちらも英語が話せるものだと思って接するので、最低でも日常生活が送れるくらいの英語力は必要になります。日本人の少ない学校で働く場合は、同僚との会話やメールのやりとりも基本的に英語です。
日本の文化の知識
ヨーロッパ諸国などに比べると、まだまだ日本文化は浸透していないと言えます。日本語を教えるだけでなく、日本文化体験等のコーディネーターになる場合もあるので、日本の文化にはアンテナを高くし、慣れ親しんでおくといいと思います。
アメリカでのレッスン
直接法と間接法のミックス
養成講座などでは直接法を学ぶと思いますが、アメリカでは必ずしも直接法とは限りません。
もちろん日本語学校では直接法で教えることがメインですが、高校や大学のような公的機関では英語を使う場面も多くあります。「単位取得のため」や「趣味」として勉強している方も多いので、そういう学生に100%直接法で教えるとストレスになってしまうこともありますし、学校や学生側も英語での説明もあるものだと期待していることが多いです。
文字指導
英語圏の方にとって、ひらがな・カタカナ・漢字は未知の世界なので、教師は文字を教えるだけでなく勉強の仕方のアドバイスもしてあげる必要があります。
まとめ
日本国内にある留学生向けの日本語学校とは、少しカラーが違うかもしれません。しかし、日本語教育や文化に興味があり、かつ自分の英語力も伸ばしたいという方にとってはピッタリだと思います。
ただし、アメリカ国内でも日本語教師の需要が増えてきているとは言え、日本人在住者で間に合わせている学校が多いため、アジア圏と比べると仕事を探すのは正直困難かもしれません。とはいえ、あまり働き方にこだわらなければ自分に合った求人やプログラムがありますし、多くの方がアメリカで自分なりの「日本語教師ライフ」を楽しんでいます。
家族を養う・安定した生計を立てる、というところまでを目指しているならいくつかステップ(ビザ関係・資格関係・経済面)が必要になるかもしれませんが、とにかくパートタイムでもいい!経験を積みたい!という気持ちで一歩を踏み出すのみです。そこから自分に足りない資格などを取得しながら、人脈を広げ、それらを大切にしていくことが重要だと思います。
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