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日本語教師としてブラジルで働く準備
地球の反対側のブラジルで日本語を教えてみたい!
そんな方のために、役立つ情報をご紹介します。
ブラジルの歴史と法律
1908年に日本から最初の移民がブラジルに渡り、現在ブラジルは世界最大級の日系人コミュニティを有しています。そのため、日系ブラジル人の日本語教師の方が多数いらっしゃり、残念ながら日本語教師として就労ビザを取得することはほぼ不可能です。
ちなみに、留学生など学生ビザで入国した人がアルバイトとして日本語教師として働き、報酬を得る場合は不法就労となります。発覚した場合は最悪、ブラジルで逮捕歴がつき、強制送還となりますのでご注意ください。
では、日本国籍のみを持った日本人がブラジルで働こうとする場合、どのような方法があるのでしょうか。以下の二つの方法をご紹介します。
ブラジルで働く方法
1 ブラジルで永住権を得る
ブラジル人と結婚したり、ブラジルで出産したり(注1)するなどして永住権を取得することができます。永住権があれば、制限が全く無いわけではありませんが、働くことができます。
ただ、これは少し難しいですね…。
(注1)ブラジルは出生主義の国です。ブラジルで出産した場合、子どもはブラジル国籍が取得でき、ブラジルでの養育権を主張すれば、永住権を取得できる可能性が高いです。
2 公的プログラムに日本語教師として参加する
上記のようなプログラムを通して、有期で働くことができます。
ここでは、比較的応募しやすい「JICA 海外協力隊 「日本語教育」隊員」についてご紹介したいと思います。
海外協力隊員としてブラジルで日本語を教える
ビザ
JICA 海外協力隊 「日本語教育」隊員の応募条件を満たし、無事合格すると、ビザ取得には必要な書類を揃えるだけです。特に心配することはありません。
教える場所とレッスン内容
こちらは本人の希望を聞きつつ、JICAがブラジルの日本語学校とマッチングをして、派遣する形になります。主に二つのタイプの学校があります。
1 ブラジル人の成人学習者が中心の日本語学校
初級~中級レベルの学習者に間接法で教えることがほとんどです。日本ほど教科書や教材が簡単に手に入るわけでは無いため、柔軟性が必要となります。
2 日系人のための日本語学校
成人だけでなく、継承語として日系の年少者に教える場合もあります。複式で教えるケースもあるため、大変ですが、子どもたちの成長を間近で見ることができます。
最近では1と2のタイプを合わせた学校も増えてきています。
住む場所
長年、海外協力隊を受け入れている学校がほとんどなので、ブラジル到着後のケアには慣れています。ほとんどの場合、日本語学校の方で住む場所や生活に関することをサポートしていただけます。ただ、ブラジルは日本に比べて治安が悪いため、夜間の外出や一人歩きなど、自主的に気をつけなければいけないことはあります。
ポルトガル語
日本で事前に勉強していった方が断然、ブラジルに着いてからの生活を楽しむことができます。また、ポルトガル語はスペイン語やイタリア語と似ているため、ポルトガル語を勉強すれば、何となくスペイン語やイタリア語も理解できるようになるというおまけ付きです!
その他
サンパウロやリオデジャネイロであれば、日本の食材を手に入れることができますが、その他の地域では少し難しく、かなり割高になります。日本米はどの地域でもありますので、ふりかけやカレーのルーなどお米と一緒に食べられる日持ちするものを持って行くといいです。あとは、教材はもちろんですが、書道の道具など日本文化を伝えるのに役立つものを持って行くと、現地の学習者に喜ばれます。
まとめ
ブラジル人はオープンで、困っていたら助けてくれる人が多いです。また、日系移民の方たちが頑張ってくださったお陰で、日本人のイメージはとてもいいです。
最後に、国土が日本の約23倍とかなり広いので、同じ国内でも地域差がかなりあります。ぜひ色々な場所に旅行して、ブラジルでの生活を楽しんでください。
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