「というものではない」は「わけではない」と同じですか? という質問を校内の講師から受けました。大変興味深い質問だったので、今日はこちらでぜひシェアします。 「というものではない」も「わけではない」も「全部〜とは言えない」という部分否定の意味で使われます。この2つは同じとしている文法書もありますが、、、 ⭕️ 1. 嫌いな人だからといって話さなくていいというものではない。...
中級文法コラム24 似ている言葉② せっかく vs わざわざ A:いや~ やっぱりローマは見どころが多いですね。 B:そうですね。わざわざローマまで来たんだから、世界遺産、見られるだけ見たいですね! A:あ、え? ええ… 世界遺産もいいんですけど、せっかくローマに来たんですから、おいしいイタリア料理でも食べに行きませんか? B:イタリア料理なんか日本でも食べられるじゃないですか。ロ...
「つつ」ってどんな時、どう使う? 「つつ」は「ながら」とほぼ同じ意味だけど、書き言葉的。 と言ったそばから、非文が出てきてしまい「チーン」なんてこと、ありませんか。でも、先生、テキストには同じってあるから・・・。 そうなのよ、でも、ちょっと違うのよ、、、(汗) 皆さんは、こんな時どうしますか。非文を訂正する際に「これは逆説のときに、、、」みたいな文法説明をすると余計にわかりにくいので、例文で違いを...
中級文法コラム23 「にとって」「からすれば」 その国の人にとって当たり前のことでも、外国人からすれば不思議に思うこと、理解できないことがあります。例えば、ラーメンを食べるときにズズッと音を立てて食べること。外国人にとっては不快なことのようですが、日本人からすれば麺類はすすって食べるほうが食べやすいですね。日本人にとってはそばなどをよりかっこよく食べる方法がすするで、それが粋な食べ方...
「さえ」と「すら」の使い分け 「さえ」と「すら」はほぼ置き換え可能で、意味の上では、とくに違いはないようです。どちらも良くないことに使うことが多く、話し手の意外な気持ちを表します。 「すら」は書き言葉的で、一般的には「さえ」のほうがよく使われる、というのが定説です。 ちなみに、「さえ」はN2の文法、「すら」はN1の文法です。 あらら、終わっちゃう・・・ いやいや、「さえ」「すら」で違う言葉があるっ...
中級文法コラム22「としたら・とすれば・とすると」 A:1000万円持っているとしたら、何買う? B:う~ん。1000万円持っているとしたら、ポルシェ買う。 A:ポルシェ1000万円じゃ買えないよ。 B:え… 1000万円じゃ買えないとすると、ポルシェが買えるのは本当にお金持ちなんだね。 A:まぁ、Bさんが買えるとすれば、整備不良の中古のポルシェじゃないかな。 あ~あ、...
「ように」と「ために」の使い分け 先日、夫は海外出張のためにスーツケースを買ったのですが、機内持ち込みができるように 、少しでも空港から早く出られるように小さめのにしていました。それから、現地のオフィススタッフに渡すためにデパートでお菓子も買っていました。PCRを受けるために、出国の前日には病院に行っていました。海外出張ができるようになったとはいえ、コロナ禍での出張は大変ですね〜。 このように、ネ...
中級文法コラム21 「とともに・にともなって・につれて・にしたがって」 年を取るとともに体力がおちる。 年を取るにともなって体力がおちる 年を取るにつれて体力がおちる。 年を取るにしたがって体力がおちる。 今回はこちらの4つを取り上げようと思って、例文を比較してみました。 お、おおお、全部問題ない…かも。どれも、ある変化にと一緒にもう一方も変化するという意味ですね。少しずつ、だんだん...
中級文法コラム20 「つつ」と「一方」の使い分け 山田さんは会社で働きつつ、資格を取るために学校に通っている。 山田さんは会社で働く一方、資格を取るために学校に通っている。 どちらも二つの行為をしているという意味がありそうですが…。今回は「つつ」と「一方」を取り上げます。 同時進行の「つつ」vs「一方」 つつ <例文> 山田さんは会社で働きつつ、資格を取るために学校に通っている。 電...