日本語教師が知っておきたい基礎知識

日本語例文トレーニング#17 「こそ」

日本語例文トレーニング#17 「こそ」ってどんな時、どう使う? 今回のお題は「こそ」です。そういえば、the Beatlesの名曲”All you need is Love”の邦題は「愛こそはすべて」だったかと。 今回も「こそ」の例文を校内で募集したところ、たくさんの例文が集まりました! 『「こそ」の機能は強調である。』と、説明は簡単につくものの、いざ練習させるとなると、と...

ティーチャートークとはなんぞや

ティーチャートークとはなんぞや 最近、模擬授業などを見ることが時々あるのですが、そのときに気になるのが教師の発話。「その指示だときっとわからないだろうな〜」「あー、日本語で説明したらもっと混乱しちゃうのにな〜」なんてことがあります。 皆さん、ご自身が外国語を習った時のことを思い出してください。語彙や文型、スピードをコントロールせずに話されたら、「なにもわからん…あー無理」となってしまいませんか。一...

説明しにくいコトバが出てきたら、どうする?

説明しにくいコトバが出てきたら、どうする? 今回は、例文トレーニングでお馴染み、左先生によるワークショップのまとめ記事です。皆さんは、説明しにくいコトバに出会ったとき、どう向き合っているのでしょうか?どのようなプロセスを経て学習者に伝えているのでしょうか。左先生の脳内をちょっと覗いてみましょう。 例文をたくさん作る! 「使い方がわからない、使い分けがわからない」「どんな導入が学習者に刺さるのか」こ...

ちょっと不思議な日本の文化 Part.2

ちょっと不思議な日本の文化 Part.2 相槌とうなずき 次の会話を見てみましょう。 <会話例> A:そうそう、昨日大変だったんだよ。 B:え、どうしたの? A:突然雨に降られちゃってさ B:うん A:もう全身ずぶ濡れ B:うわー、それで? A:で、あわててコンビニに入ったんだけど、 B:うん A:傘売れ切れてて、まいったわ〜 B:まじで。大変だったね。 日本人の会話って、相槌やうなずきが多いと思...

日本語由来の外国語『外行語』

日本語由来の外国語『外行語』 先週のコトハジメでは英語由来以外のカタカナ語(外来語)についてのコラムを書きましたが、今週はその逆、日本から外国に渡った言葉(外国語に借用された日本語)『外行語』をシリーズ番外編ということで、見ていきたいと思います。一般的に日本独自のものや風習、コンセプトなどが「外行語」になっているようです。ちなみにこの「外行語」、読み方がわからないし、変換も一発ではできません・・・...

英語由来以外のカタカナ語

英語由来以外のカタカナ語 先日、上級クラスでニュース記事を読んでいたときに「カルテ」という言葉が出てきて、英語由来以外のカタカナ語の話で盛り上がりました。たまたまそのクラスはフランス、ドイツ、イギリス、ポーランドなどの学生が多かったので、ちょっと広げて(いや、脱線か)みました。 私たちも英語由来のことばだと思って英語話者相手に使ったら「あら、通じない!?」なんてこと、ありますよね。実は英語由来以外...

現役日本語教師に聞いた!面接&模擬授業で押さえておきたい5つのポイント

現役日本語教師に聞いた!面接&模擬授業で押さえておきたい5つのポイント 私たち現役日本語教師も他の講師による授業見学などがありますが、他の講師の前で授業をするのは何年たっても、何回やっても緊張するものです。ましてや採用時の模擬授業です。模擬授業は本当の学習者の前でレッスンをするわけではないので、リアルなリアクションが感じられず、正直とってもやりにくい特殊な状況です。緊張するのも、やりにくいのも当た...

夫婦の呼び方&呼ばれ方

夫婦の呼び方&呼ばれ方 「夫」「主人」「旦那」・・・ とっても悩ましい夫婦の呼称 配偶者である男性の呼び方はいろいろありますが、日本では若い世代を中心に「夫」と呼ぶ人が増えていると言います。女性の社会進出が進み、主人という言葉は時代にそぐわなくなったからでしょう。 現在、自分自身が配偶者のことを呼ぶとき「夫」「妻」でニュートラルな呼び方が広まりつつありますが、「夫だとかたい感じがする」「どうもしっ...

日本語ってどんな言語?

日本語ってどんな言語? 学習者の母語ではじめに提示するのもよし、小出しに紹介していくのもよし。学習者ならどこかのタイミングで知りたいであろう日本語の特徴。日本語教師はもちろん、外国人のお友達がいる方も知っておくと便利な日本語の特徴を4つにまとめてみました。 1.助詞が重要 <例文>スミスさんは すしを 食べました。 日本語の基本語順はSOVです。主語(スミスさんは)・目的語(すしを)・動詞(食べま...