「んです」ってややこしい!? 日本語初級文型項目の比較的早い段階で出てくる「んです」、日本人は無意識のうちに使っていますが、学習者は実際の会話で取り入れるのが難しいものの一つですよね。 学習者は「んです」を使う目的やシーンがわからず、「んです」を使わないで「〜です」「〜ます」で代用してしまうケースが多いのではないでしょうか。また、中上級学習者になると「日本人がよく使うから、とりあえず使っとけ〜っ!...
日本語の助数詞はおもしろい! 今日は存在文の導入の前に助数詞をしました。日本語の助数詞はたーくさんあって大変ですよね。約500種類も助数詞が存在するとも言われています。 たとえば、魚の場合、生きているものは「匹」、水揚げされて取引されるものは「本」、 頭と背骨を落とした半身の、さらに半分は「丁」で、ころと呼ばれるブロック状の肉片を小さく切り分けると「さく」になるそうです。さらに刺身や鮨 (すし) ...
漢字を勉強したい外国人におすすめのアプリ&サイト 5選 先日、初級の学習者から漢字が全然覚えられないし、数も増えてきて大変、テキスト以外で楽しく勉強できる方法はないかという質問がありました。先生方からも学習者の漢字学習について同じような問い合わせが多かったので、今回はおすすめのアプリとサイトを5つご紹介します。 日本語の表記は、世界の言語と比べても類がないほど複雑であり、特に非漢字圏...
日本語教師のキモ!例文作成 日本語のレッスンでは例文を示す機会が多々あります。経験の浅い日本語教師の中には例文の準備が苦手という方、少なくないと思います。今回は日本語教師のキモ、例文作成について考えていきます。 日本語教師はレッスン前の準備が大切! 教師が教科書だけを参考にしたり、頭の中で例文や会話文を作ったりすると、実生活では使わないような不自然な例を作ってしまうことがあります。例...
「〜なさそう」と「〜そうもない」は同じ?違う?? 以前、校内の先生からあった文法の質問です。 A「今日雨降るのかな?」B「降らなさそうだよ。」A「じゃ、傘持っていかなくてもいっか。」 この会話、私には自然に感じられ、何も考えずに使っていました。でも、N3文法の例文で「(この様子だと)雨は降りそうもない」というのを見つけたとき、違和感が・・・。学習者に教える時は「〜なさそうだ」ではなくて「〜そうもな...
日本語らしい自然な発音で話すために 日本語らしい自然な発音とはどんなものでしょうか。聞いていて、「この人の話し方は疲れるな」、「何か気になって耳に入ってこないな」と思ったことありませんか?原因はなんでしょう。 実は、正しい発音でゆっくりはっきり話せば、自然な日本語に聞こえるというわけではありません。正確な発音よりも、スピードよりも、適切なフレーズで句切れているかのほうが重要だったりします。 発音指...
日本語音声基礎 3.特殊拍 拍の指導について 学習者の発音で「あれっ」と思ったら、、、音声学の知識を使って、目標音との違いを分析します。コミュニケーションに支障がないのなら、そのままにしておくのも一考です。ただ先日、私のクラスの学習者(英語母語話者)の宿題をチェックしていたら、「きようび、かれし と ビル を のみました。それから、らめん を たべました。」と。う〜ん、これはちょっと問題ですね・・...
日本語レッスンを効果的に組み立てるためのフレーム 直接法で文型を導入するときの、レッスンの組み立て方についてお話しします。 日本語の教授経験のない方、経験の浅い方でも短い準備時間で効果的な会話中心のレッスンができるようになるためのフレームです。 このワークショップの対象 ・ボランティアで教えているけどもっとブラッシュアップしたいという方 ・日本語教師の資格取得に向けて準備中の方 ・日本語教育能力検...
2.どうしてカタカナ語の発音は英語の発音と違うのか。 音の違い:開音節と閉音節 日本語はいつも母音(V)で終わる(CVCVCV)のに対し、英語は子音(C)で終わる言葉が多いという特徴があります。母音は声帯を振動させて音を出すのではっきり聞こえます。一方、子音は声帯を振動させませんから、「ハー」「スー」と息を出したような音となります。つまり、日本語は声の音、英語は息の音と言えます。 音...