使い分け・違い

中級文法コラム7.「こと」「もの」の使い分け

中級文法コラム7.「こと」「もの」の使い分け 今回は「もの」「こと」の違いについて見ていきましょう。 まずは本題に入る前に・・・皆さんは「もの」と「こと」、どのようなイメージがありますか。 「こと」は形がなく、起きたりしたりする抽象的なイメージがあります。一方、「もの」は「こと」に比べると、ずっと固体的なイメージがあります。「もの」は形があって見たり触ったりすることはできる物質的なイメージです。こ...

「のに」と「けど」の使い分け

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「ていく」と「てくる」の違い

「ていく」と「てくる」の違い 「ていく」は「てくる」はどちらも移動の方向を表したり、時間の変化を表したりします。 「ていく」「てくる」のポイントは話し手の視点です。物事が話し手の方に向かってくるのか、話し手から遠ざかるのかというように、話し手を中心とした表現であると言えます。 それでは、さっそく「ていく」と「てくる」の違いを例文と一緒に見ていきましょう。   「ていく」と「てくる」の用法...

中級文法コラム6.『ばかり』ばかり

中級文法コラム6. 『ばかり』ばかり 同じ読みでも用法がいくつかある文法は混乱しますね。 今回は「ばかり」を取り上げてみましょう。 <会話例> A:お久しぶりです、これから軽く食事でもいかがですか? B:ありがとうございます。せっかくですが、朝食を食べたばかりでして… A:そうなんですか。何を召し上がったんですか? B:朝バーガーです。 毎朝同じメニューです。 A:え? たまにならいいと思いますけ...

中級文法コラム5.「らしい」と「っぽい」は「みたい」みたい?

中級文法コラム5.「らしい」と「っぽい」は「みたい」みたい? 「みたい・らしい・っぽい」もよく学生が間違える紛らわしい文法ですね。 学生に「先生、春らしい日ってどんな日ですか?」と聞かれたとき、つい、うっかり「春みたいに暖かい日のことですよ」なんて答えてしまいそうです。 さっそく「みたい・らしい・っぽい」を例文をあげて比べてみましょう。 <会話> 今日は暖かくて春みたいな日だ。 今日は暖かくて春ら...

「ておく」と「てある」の使い分け

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中級文法コラム4.接続詞(添加)

中級文法コラム4.接続詞(添加)   「中級の文法は難しいです。そのうえ、接続詞も増えてきます。しかも、意味が似ていてわかりにくいです。」こんなことを学習者に言われたことはありませんか。   中級になると、話すことや書くことが短文から複文、段落へと変化してきます。初級表現だけでも十分に言いたいことは伝わりますが、接続詞を使うともっと豊かな表現ができるようになります。  ...

「ている」と「てある」の使い分け

「ている」と「てある」の使い分け   質問:「そこ、気をつけて、グラスが割れ(てある・ている)から・・・」 「ている」「てある」のどちらを使いますか。それはなぜですか? 「窓が開いている」「窓が開けてある」のように「〜ている」と「〜てある」は学習者にとって混同しやすい表現です。定着もなかなかしませんので、時間をかけて理解し、覚えてもらう必要があります。 「〜ている」も「〜てある」も結果の...

「する」と「やる」って何が違うの?

「する」と「やる」って何が違うの?   「する」と「やる」、これはどちらも英語なら“do”です。 「する」と「やる」は類義語ですが、同義語ではありません。日本人母語話者も「する」ではなく「やる」を使うことも多いので、使い分けを教えなければならない動詞です。 初級のうちは「する」で統一して教えたいところですが、実際に教科書で出てくるので触れざるをえません。なるべるルールは簡単にして学習者に...