2025年、月1でオンライン勉強会を開催! cotoでは定期的に毎月数回、内部の講師向けにオンライン(Zoom)にて勉強会を開催しております。2025年は、月1回、新たにこの勉強会の参加枠をスポット講師(※)の皆様方にも拡大いたします。参加費は無料です。ぜひふるってご参加ください。 ※スポット講師とは? 業務委託講師として、主に企業派遣レッスン(対面またはオンライン)、Cotoでの短期レッスン(キ...
「ば形+てください」の文型から見えてくる、条件節文の制限 日本語の条件節には、「と」「ば」「たら」「なら」があり、学生はもちろん、先生方も、違いの説明に戸惑うことも多いかと思います。 「ば」のほうが意志が強い(絶対条件)など、主観的なニュアンスなどで説明するより、接続のルールなどテクニカルな切り口で説明したほうが絶対に簡単・簡潔だと思うので、まずはそのルールを見つけるべく、今回は「~ば、てください...
中級以上こそ基礎練習を(日本語中級話者以上を教えるときに注意しておきたいこと) 日本語の中級レベルとは 日本語は中級に入ってからが道が長い、停滞が起こりやすい言語だと言われています。それは、語彙の多さ、文法の機能の細分化、接続の制限の多さ、など気を付けなければいけないことが急に増えるのが一因とも言えるでしょう。 そういう現実にも関わらず、中級以上になると講義式の授業になることがほとんどです。漢字や...
聞かれたらこう答える:「は」と「が」の違い ■突然くるから怖い質問 学生に「突然聞かれたら困る質問」第一位(coto調べ)に君臨する「は」と「が」の違い。とりわけこの質問は初級の学習者から聞かれることが多いのではないでしょうか。授業の流れを止めず、初級レベルでも、媒介語なしでも、わかりやすく簡潔に答えられる方法(first-aid)について考えてみました。 ■まずはこれだけ 「は」も「が」も、それ...
終助詞「よ」が気になる「よ」! 「よ」「よ」「よ」って何回言うの~ 今日は、私が最近気になっている表現について、ちょっとお話ししたいと思います。それは終助詞の「よ」について。もともとはYoutube界隈の、Youtuber用語だと思うのですが、「新しい××食べるよ」「新しくできた××、行くよ」「いま注目の××するよ」etc…ビデオの中には「よ」「よ」「よ」のオンパレード。 例えば簡単・...
「な、なんか変なんだけど…???」 クラスでのアイスブレーキングや、雑談の中で、学生がふと発した一言に違和感を覚えつつも、すぐに直せなかったことはありませんか。 なぜ直せないのか。主な理由は、以下のようなものでしょうか。 ・会話の流れを断ち切れなかった。 ・あくまでも雑談。それゆえ相手が気持ちよく話しているのを邪魔するのは気が引けた。 ・「訂正⇒説明」というフローには、ある程度まとまった時間が必要...
【検証】Chat GPTで会話練習できるんなら、先生いらない?? まるで人間と会話しているかのような自然さ 私はとある英語勉強会のグループに属しているのですが、ある日の勉強会でメンバーの1人(60代・男性)がこんなことを教えてくれました。 「GPT-4oもう使った??英会話の練習ができて面白いよ!しかも無料でもけっこう使える!今回の神アプデで応答までの時間がさらに速くなって、もうほとんど人間の会話...
「動詞て ある」の文作から文型の意味と機能を探る 例文作成トレーニングで例文脳を鍛える cotoでは先生方のための「例文作成トレーニング」という勉強会を月一で開催しています(1回50分)。そもそも、どうして例文作成トレーニングをやるか。それは、もちろん例文の引き出しを増やすため!ということもありますが、何より文作への瞬発力を養う!というのが第一義の目的なのかもしれません。 勉強会では、その場で「今...
練習のための練習をさせない クラス内での「楽しくて」、「役に立つ」練習とは 言語学習指導の基本は、導入⇒練習というシンプルなフローです。もちろん、練習には、入れ替え練習、活用練習、スピーチやロールプレイといった応用練習など、いろんなパターンがありますが、基本は導入して練習する、この繰り返しです。 その過程を、学習者に少しでも楽しいと思ってもらえるか、つまらないと感じさせてしまうか。 そもそも「楽し...