日本語教師に求められる役割とは? パート2
前回は、日本語教師に必要な役割ということでモチベーターとしての役割についてくわしく触れました。
今回はサポーターです。
サポーター
特に日本国内でプライベートレッスンをする場合、経験がある人はおわかりかと思いますが、レッスンに慣れてくると学習者の方から様々な相談を受けることがあります。
「電車に忘れ物をしてしまった」「留守電が入っていたけど聞き取れない」というような日常的なことから、「会社でこんなことがあったけど、これはどういう意味なのか」、「主人とけんかしてもう日本にいるのが嫌になってしまった^^; 」 などなど。本当にいろんなお話を聞く機会があります。
学習者にとって定期的に顔を合わせて話をする相手は、同僚や家族以外にはいないという可能性もあります。特に今年は自宅でリモートワークをする学習者も多く、人との接点が普段よりも少なかったという人が多かったのではないでしょうか。
母国を離れて違う国で暮らす中で感じる難しさ、いろいろあるでしょうね。いろいろな背景を持つ人々がともに過ごせば、生活習慣や言葉や文化の違いなどから多少なりとも行き違いが起こるのは当然です。自分の国では立派な仕事をしていて周りからも尊敬されていた方が日本では言葉ができないことで子どものように扱われて悔しいなんて思いも聞くことがあります。
学習者の様子が普段と違うとき、声をかけてみたり話を聞いてあげたりすると、気が紛れることがあります。だからといって、こちらが積極的に興味を持ったり、面倒をみてあげるというような雰囲気を出す必要は全くありませんが。家庭でも仕事でもない話し相手の一人として、時には日本での生活のサポーターの一人になってあげることができるといいなと思っています。
Be Yourself, Anywhere
私たちの学校では、日本語教師を採用する際に、日本語教師の資格とともに、社会経験がある方、留学経験や、ご自身の仕事、ご家族の都合での海外での在住経験がある方を積極的に採用していますが、その理由がはまさにここにあります。
”Be Yourself, Anywhere” というのが私たちの会社のビジョンです。
「世界のどこにいても、自分の力を発揮して豊かに暮らせる社会」が私たちの目指す社会像です。日本語を教えることはその手段の一つにすぎません。
私たちの学校で日本語が全くわからないゼロレベルから勉強を始めて、N1レベルに到達した方もいらっしゃいます。ワーキングホリデーで来日して、仕事を得て、彼女ができて、結婚して、お子さんが生まれて、、、人生のいろんなシーンをサポートすることもよくあります。
その度に、「面接の日本語」、「プロポーズの日本語」、「ご両親への挨拶をどうしたらいいか?」様々な形で学習者の皆さんと関わり、日本での人生をサポートできるのは本当に幸せなことです。
「なぜ日本語を教えるのか?」みなさんならどう答えますか?
次回は、日本語教師に求められる役割の続き「ガイド」をお送りします。
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