【日本語レッスンのTips 】モチベーションキープの工夫③
こんにちは。みなさま、この異常な夏を無事に生き延びていらっしゃいますでしょうか。いやあ、マジで
ア・ツ・ス・ギ・ル・・・🔥
さて、これまで学生のモチベーションをキープするのに使える簡単な技として、以下の2つを紹介してまいりました。
①『次のレッスンの予告をしておく』
②『次の(レベルの)教科書を見せる(紹介する)』
本日は、同じシリーズの3つ目、今回も超シンプルです。こういうちょっとした工夫、侮ることなかれです。
③『巻末にある活用形のリストを見せる』
あ、申し遅れました。今回は、『げんき』を勉強中の学生に特化してのものです。
『げんき』では6課に最初の活用形「て形」が入ります。ここは学習者にとっては非常に頑張りどころで、一回ふるい落とされる(されそうになる)ところでもあります。難しい=理解できないというより、なんせ覚えることが多いという点でつまづきがちです。
そして、しばらくすると、8課・9課で普通形(げんき用語ではshort form)が入ってきます。このあたりになると、レッスンに来る学生の顔も曇りがち…なんてことも多いのではないかと思います。
「わたしは文法なんてやりたくない。簡単な会話ができるだけでいいのに…」といった不満をこぼす人も、このあたりで増えてきます。
そこですかさず!私は伝家の宝刀(?!)、巻末(げんき1だとp382 げんき2だとp388)の活用形リストを見せます。「日本語の活用形って、これだけなんです!あなたはいま、ここまで来てるんですよ~。あと〇個だけなんですよ~。」と、いま自分がいる地点を視覚化してみせます。
不思議なんですが、ここで「まだこんなにあんの~」ってリアクションする人はいなかった気がします。「ほほぉ~なるほどね」みたいなリアクションが多いように思います。
それは、活用表が、学習者自身がいまどこを航海中であるか、その座標軸を与えるものに他ならないからだと思います。暗闇の中を、不安なまま、やみくもにオールをこいでいたところから、少しだけ気持ち的に?解放されるのではないでしょうか。
私は、よく講師の役割は『船頭さん』なのではないかなと感じることがあります。凪も時化も、うまくナビゲートしていけたらいいですね。
デジタルで活用リストを見せたい方は、こちらのThis chart showもお使いいただけるかと思います。『げんき』をお使いの方、ぜひお試しください!
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