日本語教師に求められる役割とは? パート1
年末が近づき、冬らしい気温の日が多くなってきました。
大雪で困っている地域もありますが、スキー場にとっては雪不足は死活問題です。このように、同じ事象でも視点によって善も悪にもなることがあります。
大雪で困っている地域もありますが、スキー場にとっては雪不足は死活問題です。このように、同じ事象でも視点によって善も悪にもなることがあります。
文化の違いも同様ですね。「これをしてあげると喜ぶ」というのは日本人同士でももちろん違いがあることがありますが、国をまたぐと時にはこちらの気遣いが相手を不快にさせることもあり、本当に難しいです。
物事をいろんな視点から見られること、いろんな価値観を内包していくこと、クロスボーダーが進む今後の時代を生きていくのに必要なスキルだなと感じます。
今回から「日本語教師に求められる役割」について書いていきたいと思います。
日本語教師とは?
日本語教師とは?「日本語を教える人」ではあるのですが、プロの教師として学習者に信頼され、長期的に成長に関わっていくためには教えるだけではない一定の要素が必要だと考えます。
「単にテキストに書いてあることを教える」というつもりで教えている講師と下記にあるような役割を果たせている講師では、学習者の定着率が全く違います。
「レッスンを始めてもなぜか続けてくれないなあ。」「レッスンでは楽しそうだったのに、どうして自分を指名してくれなかったのだろう。」
そんな時は自分が下記のような役割を果たせていたか、ぜひセルフチェックしてみてください。
プロの日本語教師が果たすべき役割とは?
ここではプロの日本語教師が果たすべき役割5つにわたって解説していきます。
日本語教師だけでなく、何かを教える立場の人にはいつでも必要な役割であるとも言えるでしょう。
モチベーター:学習に集中させてくれる人
サポーター:親身になってくれる人
ガイド:目的地までの学習をリードしてくれる人
エバリュエーター:評価し、フィードバックする人
キュレーター:学習者のレベルにあわせて情報を精査して届ける人
モチベーターとは?
ひとつずつ詳しく触れてみます。
モチベーターとは・・・学習のモチベーションを高める役割
学習者はどうしてレッスンにわざわざお金を払うのしょうか。「自分1人では勉強できないから」という理由が一番多いのではないでしょうか。そしてその中には、「ひとりではやる気がつづかない」という理由が含まれていることが多いです。
レッスンで先生に会うことでやる気が引き出されて学習を継続できれば、それが必ず結果につながります。毎回のレッスンで達成感を感じてもらえること、先生が学習者にとって日本語を使って何かを「伝えたい相手」であることも役に立つでしょう。
学習者のやる気を高めるためにはいろんなやり方があります。特に初級のうちは、学習者がどんな生活をしていて何に興味を持っているか、応用練習やアイスブレークなどでそこに近い話題を使っていくのもよいでしょう。普段のレッスンから学習者の生活・国・文化などに興味をもって話をきいておくことが大事ですね。
それでは次回に続きます。
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