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先輩日本語教師の体験談~C to Cサイトでオンライン日本語レッスンをする~
最近C to Cということばをよく聞きますね。C to Cというのは、Consumer to Consumerの略です。企業から消費者へのサービス提供ではなく、一般消費者間でサービスを提供することをC to Cと言います。
今、オンラインレッスンの世界でもこのC to Cが盛んです。
今日はitalkiというC to Cサイトを利用してオンライン日本語レッスンをしているTさんに、詳しくお話を伺いました。
オンライン日本語レッスンの C to Cサイトに登録したきっかけ
養成講座に通い始めて3ヶ月目に、italkiのチューターとして登録しました。養成講座の授業を受けていても、あまり日本語を教えるイメージが湧かなかったことと、どんなことを学習者が望んでいるのかを知りたくなり、始めました。今となっては、その当時の自分の行動力に驚いていますが、場数を踏むことが大切だと思うので、早い段階ではじめてよかったと思います。
C to Cでオンライン日本語レッスンを教える
italkiは他のオンラインサイトに比べて、手数料が一律15%と手数料の割合が低く、スケジュール管理が非常にしやすいです。基本的には、自分がレッスン可能な時間を提示し、学習者が希望の時間にレッスンを予約します。レッスン数は、自分のスケジュールと学習者によって変わりますが、平均で月28回くらいです。レッスン時間は自分で設定することができて、私の場合は30分、45分、60分、90分の中から学習者に選んでもらいます。italkiの講師の中には、資格を持っていない"コミュニティチューター"と資格を持っている"プロの講師"がいます。レッスン金額を自分で設定することができて、個人差はありますが、コミュニティチューターは60分20ドル以下、プロ講師は60分20ドル以上の人が多いです。(italkiでは支払いはドルで行われます)経験が長い講師ですと、40ドルかもっと高い金額で設定している人もいます。
自分で自由にレッスンスタイルを変えることができるので、学習者にあったレッスンを行なっています。例えば、シンガーソングライターの方とは、一緒に日本語の歌を作ったり、歌詞を直したりします。他にも、履歴書の添削や、学習者によっては、ボイスレコードをとって宿題を出して、リスニングの練習をしてもらったりします。
よかったこと
毎回のレッスンの後に、レビューを書いてもらえることが自分のモチベーションに繋がっていると思います。(書かない人もいます)よかった点やどんなレッスンだったかなどを、学習者の声が直接聞けるので、次のレッスンにも活かすことができます。日本に限らず、世界中の人たちとお話しできるので、お互いの現状を確認したり、文化の違いを話したり、対面レッスンとは違った楽しみがあります。また、場所を選ばず、Wi-Fiがあればどこでもレッスンができるのは、オンラインレッスンの良い点の一つです。
大変だったこと
大変だったことは2つあります。一つ目は、金額の設定。自分の価値を自分で判断するのがとても難しかったです。養成講座時代から、2回値上げしましたが、もちろん、それをきっかけにレッスンを受けなくなった学習者さんもいたり、初期の頃からずっとレッスンを受けてくれている学習者もいます。レッスン料を上げることで、自分自身ももっと学習者さんに満足して頂けるような授業にしようと、自分のモチベーションにもなります。
二つ目は、自分次第でレッスン数が0になること。始めのレッスンで次に繋がるような、一人一人の学習者にあったレッスンをしなければなりません。そして、継続してレッスンを受けてもらうための工夫が必要です。難しいことではありますが、試行錯誤しながら進めていくレッスンは、楽しみの一つでもあります。
これからC to Cサイトでオンライン日本語レッスンを始めようと考えている方へ
オンラインレッスンは対面レッスンに比べて、始めるのに勇気がいるかもしれません。自分次第で学習者さんがやめていったり、継続してレッスンを受けてくれたりと、ダイレクトに結果が見えるので、学校で教えるのとはまた違った楽しみがあると思います。自分の好きな時間にレッスンを組むことができるので、気軽に始められます。是非、チャレンジしてみてください。
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